F1スペインGP、長期契約発表！2026年からマドリードで開催へ
F1は、スペインの首都マドリードにストリートセクションとノンストリートセクションの両方を含むまったく新しいサーキットを建設することでIFEMAマドリードと合意し、2026年から2035年までスペインGPをマドリードで開催することを発表した。
世界的な展示会場であるIFEMAを中心に建設される5.47kmのサーキットは、FIAのホモロゲーションと最終的な設計仕様を経て、20のコーナーを備え、予選予想ラップタイムは1分32秒とされている。
グランドスタンド、一般入場者、VIPホスピタリティを合わせて1日あたり11万人以上のファンを収容できると予想されており、契約の前半にはサーキットの収容人数を1日あたり14万人にまで拡大する計画もある。
マドリード・バラハス空港から5分の場所に位置するこのスペインGPは、F1カレンダーの中でも最もアクセスしやすいレースのひとつとなる。
実際、ファンの90％は公共交通機関を利用してパドックに向かうことができると見られており、地元の宿泊施設に滞在するファンは会場から歩いてすぐの場所に宿泊が可能だ。
F1は2030年までにネット・ゼロ・カーボンを達成することを約束しており、IFEMAマドリードはスペインGPを今季のF1で最も持続可能なイベントのひとつにするというビジョンを共有している。
IFEMAマドリードの包括的な提案は、マドリード地方政府、マドリード市議会、商工会議所といった主要な利害関係者を含む、国、地方、地方自治体から広く支持を得た。
グランプリに加え、マドリードのダウンタウンではファンに向けてアクティベーションが行われる。また、年間4億5,000万ユーロの経済効果が見込まれるこのイベントから地域社会全体が恩恵を受けられるよう、地元企業や学校との取り組みも行われる。
「マドリードは素晴らしいスポーツと文化遺産を持つ素晴らしい都市であり、今日の発表はスペインにおけるF1のエキサイティングな新章の幕開けとなる。」とF1会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは語った。
「素晴らしい提案をまとめてくれたIFEMAマドリードのチーム、マドリード州政府、マドリード市長に感謝したい。ファンに最大限の価値を提供し、革新と持続可能性を取り入れたスポーツとエンターテインメントの数日間にわたるスペクタクルを創り出すというF1のビジョンをまさに体現している。」
FIAのモハメド・ビン・スライエム会長は、次のように述べた。
「スペインの首都マドリードの新しいサーキットで最新のF1マシンがレースをするというのは、魅力的なことだ。」
「2030年までのネット・ゼロ・カーボンを念頭に置いて策定されたFIA 2026年F1レギュレーションの導入に向け、地元オーガナイザーがイベントの計画で環境持続可能性に焦点を当てているのは喜ばしいことだ。」
「通例通り、提案されたサーキットはFIAのホモロゲーションと安全性チェック、そして世界モータースポーツ評議会によるカレンダー承認を受けることになる。」
また、IFEMAマドリードの実行委員会会長であるホセ・ビセンテ・デ・ロス・モゾスは次のようにコメントした。
「IFEMAマドリードの周辺でF1イベントを開催するという私たちの夢が実現した。F1が40年以上ぶりにマドリードに戻ってくることを発表できて、私たちは感激している。」
「我々は、F1カレンダーの中で他の参考となるようなグランプリを開催したいという野望を持っている。」
「マドリードはスポーツとエンターテインメントを融合させ、記憶に残るイベントを提供する新しいコンセプトの開発に注力したいと考えている。」
マドリード州のイサベル・ディアス・アユソ州首相は、次のように語った。
「マドリードという地域と首都は、国内外に開放性と自信を与えてくれる。我々はスペインの繁栄と進歩の原動力だ。」
「世界規模で7,000万人が観戦するこのレースは、マドリードのGDPを年間4億5,000万ユーロ以上増加させ、8,200人の雇用を作り出すだろう。」
「マドリード共同体は、国際的な知名度が高く、オープンで多元的、そして競争力のある地域であり、F1は、世界最高のマドリードブランドのさらなる確立に貢献するだろう。」
マドリード市長のホセ・ルイス・マルティネス＝アルメイダは、「グランプリの開催が発表されたことで、マドリードは更に未来へと進み、今日、F1を開催する世界的な都市の仲間入りを果たした。」
「F1を開催するというのは、レース以上のものであり、マドリードが進めている変革を推進し、我々の能力を世界に示すことが出来るかつてない機会である。」
「F1はマドリードのようなエネルギー、個性、そして情熱を持つ都市にふさわしい。」
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