メルセデスとの新契約に合意したトト・ヴォルフ「挑戦を受け入れる準備はできている」

トト・ヴォルフは2024年のF1シーズンを前に、メルセデスを率いる新契約に合意し、チームを勝利に導くためのエネルギーと決意を語った。

2013年からメルセデスの指揮を執っているヴォルフは、少なくとも今後3年間はチーム代表兼CEOを務めることになっており、F1の次のレギュレーション時代へと進むことになる。

ヴォルフは『Telegraph』のインタビューで、チームの共同オーナーであるジム・ラトクリフ卿(イネオスCEO)やオラ・ケレニウス(メルセデス・ベンツCEO)と話し合った結果、チームにとどまることを認めた。

「私たち3人の間で最も重要なことは、お互いを信頼しているということだと思う。」とヴォルフはコメントした。

「結局のところ、私自身も株主として、投資に対する最高の見返りを求めている。そして、投資に対する最高の見返りは勝利だ。」

「誰かが自分よりうまくやれるようなポジションにしがみつこうとはしない。結局、3人で決めたんだ。『もう一度やろう』とね。」

「私はこのチームの一員として、さまざまな役割を担っている。私は共同株主であり取締役だ。これらは、私がどのような重役であろうと、あるいは非常勤であろうと、変わることのないものだ。」

「でも、いい気分だよ。私にとってのリスクは、燃え尽きることよりも退屈になってしまうことだ。だからこそ、今私たちが直面しているような挑戦は、時にはとても難しく感じられるものであっても、私は受け入れている。」

ヴォルフは最近、F1ランキングのトップに返り咲き、世界王者に君臨するレッドブルを倒すという挑戦をエベレスト登頂にたとえ、それは”かなり難しいものになる”と語った。

Lewis Hamilton Car 44 Abu Dhabi

しかし、マシンのローンチとテストが目前に迫っている今、彼は次のように語った。

「常に可能性を信じている。『こんなことはあり得ない』という態度でシーズンを始めることはできない。昨年、マクラーレンがたった1回のアップグレードで大きな進歩を遂げたのを見たようにね。」

「私たちはルイスと2年契約を結んでおり、2024年と2025年に全力を尽くすことが彼やジョージ、そしてチーム全員に義務づけられているし、それは可能だと思う。」

ヴォルフはまた、シミュレータードライバーで『Sky Sports』のF1解説も務めるアンソニー・デビッドソンとの会話の後、間もなく公開されるW15から、少なくともバーチャルな世界で見られたいくつかの心強い初期兆候を共有した。

「彼は(シミュレーターで)メルボルンをドライブしていて、『クルマは2年ぶりにクルマらしくなった』と言っていた。」とヴォルフは明かし、次のように続けた。

「この2年間で、必ずしもそうとはいかないことはわかっているけど、もちろん、これがサーキットで再現されることを望んでいる。」

メルセデスは2022年と2023年のコンストラクターズランキングでそれぞれ3位と2位を獲得しており、ターボハイブリッド時代には8年間無敗を誇っている。

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