マクラーレン、レッドブルから多数の履歴書を受け取ったと明かす
マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、エドリアン・ニューウェイは今年レッドブルチームを離れる最後の人物ではないだろうと考えており、ここ数週間でレッドブルの従業員から多くの履歴書を受け取ったと明かした。
マイアミグランプリの前日、エドリアン・ニューウェイが約20年間を過ごしたレッドブルから、2025年第1四半期に離脱することが発表された。
正式には数カ月前の決断だが、マクラーレンのCEOにとっては、”ホーナー事件”が表面化してからのレッドブルの不健全な雰囲気が、ニューウェイの決断に一役買っているのは間違いない。
ザク・ブラウンは、エドリアン・ニューウェイのチーム離脱発表に驚いたかどうかを尋ねられて次のように述べた。
「6ヶ月前なら驚いていただろう。今年の初めから起こったことすべてを考えれば、そしてエイドリアンのことをよく知り、彼が非常に誠実な人物であることを考えれば、彼が移籍することに驚きはしない」
「おそらく最初のドミノ倒しだ。履歴書が出回っているところを見ると、彼が最後(の離脱者)ではないだろう」
レッドブルの重要人物から履歴書を受け取ったかどうかを具体的に尋ねられたザク・ブラウンは次のように付け加えた。
「ああ、(レッドブル)チームからの履歴書は増えている」
「エイドリアンは史上最も成功したデザイナーだと思う。だから、彼がレースチームにもたらす技術的なものだけでなく、みんなエイドリアン・ニューウェイのような人の下で働きたいし、彼と一緒に働きたいと思っている」
「だから、純粋に技術的な観点から彼がチームにもたらすものを失うのは寂しいと思う。そして、彼と一緒に働くことで得られるリーダーシップや熱意も失うことになると思う」
エイドリアン・ニューウェイとマクラーレンが契約することが現実的な目標なのかと尋ねられたザク・ブラウンは次のようにコメントした。
「みんなが言っているように、エイドリアンのような経歴と実績があれば、彼はどんなレーシングチームにも価値をもたらすだろう」
「でも、僕たちは今の軌道にとても満足している。決して絶対とは言わないが、チーム、テクニカル・リーダーシップ、アンドレア(ステラ:チーム代表)のレースチーム運営にはとても満足している。僕らにはプランがあるし、気を引き締めていくつもりだ。そしてもちろん、レースチームに付加価値を加える機会を常に探している」
一方、エイドリアン・ニューウェイ自身は今週末マイアミで、F1から一歩引くつもりであり、”当面の計画はない”と述べた(参考記事)。
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