【メキシコGP土曜日レポート】フェラーリがフロントロー独占!

メキシコGPのポールポジションはのシャルル・ルクレール、2番手はカルロス・サインツで、フェラーリがフロントローを独占した。

フェルスタッペンはプラクティスを通じてトップタイムを記録しており、ルクレールはFP3でトップ10圏外に沈んだ。

しかし、Q3ではフェラーリが牙をむき、ルクレールが1分17秒166というセンセーショナルなタイムを叩き出した。

フェラーリの2台とフェルスタッペンの3台はフレッシュなソフトタイヤに履き替えるためにピットに戻ったが、珍しくフェラーリ勢は2回目の走行でタイムを更新することができなかった。それでも、ルクレールが2戦連続ポールを獲得となった。

【2023年メキシコGP予選 結果・タイム】

順位NoドライバーチームQ1Q2Q3
116シャルル・ルクレールフェラーリ1分18秒4011分17秒9011分17秒166
255カルロス・サインツフェラーリ1分18秒7551分18秒3821分17秒233
31マックス・フェルスタッペンレッドブル1分18秒0991分17秒6251分17秒263
43ダニエル・リカルドアルファタウリ1分18秒3411分17秒7061分17秒382
511セルジオ・ペレスレッドブル1分18秒5531分18秒1241分17秒423
644ルイス・ハミルトンメルセデス1分18秒6771分17秒5711分17秒454
781オスカー・ピアストリマクラーレン1分18秒2411分17秒8741分17秒623
863ジョージ・ラッセルメルセデス1分18秒8931分17秒6731分17秒674
977バルテリ・ボッタスアルファロメオ1分18秒4291分18秒0161分18秒032
1024周冠宇アルファロメオ1分19秒0161分18秒4401分18秒050
1110ピエール・ガスリーアルピーヌ1分18秒9451分18秒521 
1227ニコ・ヒュルケンベルグハース1分18秒9691分18秒524 
1314フェルナンド・アロンソアストンマーティン1分18秒8481分18秒738 
1423アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分18秒8281分19秒147 
1522角田裕毅アルファタウリ1分18秒890No Timw 
1631エステバン・オコンアルピーヌ1分19秒080  
1720ケビン・マグヌッセンハース1分19秒163  
1818ランス・ストロールアストンマーティン1分19秒227  
194ランド・ノリスマクラーレン1分21秒554  
202ローガン・サージェントウィリアムズNo Time  

フェルスタッペンのすぐ後ろには、ここ数年で最高のパフォーマンスを見せたダニエル・リカルドが4番手につけた。

リカルドは週末を通して速さを発揮し、予選ではチームメイトの角田裕毅の牽引を最大限に活用。

角田はエンジンとギアボックスの交換によるペナルティで最後尾からのスタートとなることを承知でQ2敗退となったが、それでもリカルドはアルファタウリに今季最高のグリッドをもたらした。

メルセデスはルイス・ハミルトンが6番手。

マクラーレンはランド・ノリスがQ1でまさかの敗退を喫したため、オスカー・ピアストリがトップ10入りを果たした。

アルファロメオはバルテリ・ボッタスがチームメイトの周 冠宇をわずかにかわして9位に入った。プラクティスでは好調でQ3進出となるかと思われていたアレックス・アルボンは、トラックリミットでタイムを抹消され14番手で終わってしまった。

【Q1】

・フェルスタッペンがトップ通過、ノリスは衝撃のリタイア

メルセデスとマクラーレンはミディアムタイヤでQ1に臨んだ。

FP3で2番手タイムを記録したアルボンは、プラクティスより気温が下がったためか、予選ではウィリアムズがまったく別のクルマのように感じたという。

リカルドはチームメイトの角田(エンジンとギアボックスのコンポーネントを変更したため最後尾からのスタートとなる)の牽引を受け、マクラーレンのオスカー・ピアストリに次ぐ3番手タイムをマーク。

ノリスはソフトタイヤでの最初のタイム計測ラップで調子を崩し、ターン3でのイエローフラッグがされると、次のチャンスはなかった。

その結果、過去4戦すべてで表彰台を獲得しているノリスは、エステバン・オコン、ケビン・マグヌッセン、ランス・ストロール、ローガン・サージェントとともにQ1敗退となった。

スチュワードはセッション終了後、フェルスタッペン、ハミルトン、ラッセルを含む数人のドライバーについて、違反の可能性がないか調査すると発表している。

【Q2】

・ハミルトンがペースを上げ、リカルドとボッタスがリード

リカルドとボッタスはプラクティスで見せた速さを維持し、予選Q3へと駒を進めた。

周はトップ10入りを果たし、Q3にアルファロメオが2台並ぶことになった。フェラーリのカルロス・サインツは最後の走行でロックしてしまい、順位を上げることができなかった。

ガスリー、ヒュルケンベルグ、アロンソ、アルボンにとっては悔しい結果となり、ペナルティにより最後尾スタートとなる角田とともに、ここで予選を終えた。

【Q3】

・フェラーリがフロントロー独占

ルクレールがフェラーリの暫定ポールポジションを獲得し、チームメイトのサインツが僅差で3番手につけたとき、エルマノス・ロドリゲス・サーキットには衝撃が走った。

それまで週末を通してリードしていたフェルスタッペンが中盤でミスを犯し、ターン8の縁石に激しく激突。

フェルスタッペンはフェラーリを越えるほどのタイムが出せず、フェラーリは2022年のモナコGP以来となるフロントロー独占を達成した。

ルクレールはトップタイムを記録した後、チームメイトのサインツとともにチーム無線で驚きを語った。

その結果、フェルスタッペンは予選を通じてトップ5をキープしていたリカルド、そしてチームメイトのペレスを抑えて3番手につけた。

メルセデスはハミルトンが6番手、ラッセルが8番手。

マクラーレンは過去11戦で2度目となるトップ6入りを果たせず、ピアストリが7番手となった。

ボッタスは予選トップ6入りを狙ったものの、その再現はならず、チームメイトの周を抑えて9番手に終わった。

【コメント】


「正直なところ、今日はポールポジションを獲得できるとは思っていなかった。FP3では物足りないと思っていた。」

「週末を通してかなり良いペースで走れてきたけど、優勝を狙うのに十分かどうかは分からない。ポールポジションがベストなスタート位置なのかどうかはわからないからね。」とルクレールは語った。

2023年メキシコシティGPは日曜日の現地時間14時に開幕する。ルクレールはサインツとフェルスタッペンを抑えることができるだろうか?

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