レッドブル、アルファタウリに対し協力的な開発を検討
最近のアルファタウリのレースにおける苦戦を踏まえ、レッドブルは双方のチームの協力においての弱点を特定した。現在、コンストラクターズランキングで最下位にに位置するアルファタウリのパフォーマンスは、トップを独走する親チームのレッドブルにとって受け入れ難いものであり、対策を講じる必要性を感じている。
レッドブル・レーシング顧問、ヘルムート・マルコは2023年の初めに、アルファタウリには新しいモデルが必要であると語った。簡単に言えば、特に RB19のスピードを考慮すれば、その姉妹チームが順位表で最下位にいるべきではないということだ。
ハースはフェラーリと協力し、必要な部品をレギュレーション内で採用している。アルファタウリとレッドブル間ではこのようなことは行われてこなかった。
アルファタウリが競争力のあった2020年や 2021 年などには、これは問題とはされていなかった。
しかし、新しいF1レギュレーションの下において、アルファタウリのパフォーマンスはますます懸念されるようになっている。ヘルムート・マルコは、レッドブルが今後着手していく主な変更について次のように説明している。
「歴史上、イタリアとイングランドの間には常に相違点があった。アルファタウリには、もしレッドブルの経済力があればもっと良くなるだろう、と信じられるようなデザイナーが時々いた。
「この葛藤は私たちの企業においてずっとくすぶってきたものであり、今こそ再編成すべきなのだ。」
「明確な指導方針は、『レギュレーション内で認められるもの全てをアルファタウリに継承する』ということだ」
「これ以上、自社内開発、ファエンツァでの“独特で奇妙な”やり方は無しにしようということであり、両チームにとっての相乗効果をできるだけ引き出そうとしている。」
また、アルファタウリへの投資がそれ以上の利益をもたらしていないことなど、他の問題も指摘されている。
まだ公式発表はないものの、ヒューゴ・ボスなどの大手がチーム名を塗り替えるのではないかという噂も立っている。
来季からはフランツ・トスト氏に代わり、フェラーリのローラン・メキースがチーム代表に後任するということなども踏まえ、来シーズンは間違いなくアルファタウリの新しい門出になると言えるだろう。
来年のドライバーもまだ未定であるアルファタウリ、今後の動向に注目していきたい。