バーレーンで表彰台を獲得したサインツ、レッドブルについていけたことに驚き
バーレーンGP決勝レースで表彰台に上ったフェラーリのカルロス・サインツは、2位のセルジオ・ペレスとの差を”うれしい誤算”としてとらえ、2024年シーズンの”堅実なスタート”を喜んだ。
オープニングラップでペレスに抜かれ、4番グリッドから後退したサインツにとっては厳しいスタートとなった。しかし、レースが進むにつれてサインツは競争力を増し、チームメイトのシャルル・ルクレールすらも抜いて3位に浮上した。
マシンを降りた後、”気迫のこもった”パフォーマンスについて尋ねられたサインツは、前方でマックス・フェルスタッペンが圧倒的な勝利を収めた一方で、ペレスから3秒弱差でフィニッシュしたレースについてポジティブに語った。
「今日は本当にいい感じだった。スタートは理想的なものではなかったけれど、それ以降はタイヤをうまくコントロールすることができたし、そこから自分のペースで走ることができた。それから2台か3台のマシンを抜いて、表彰台を獲得することが出来た。」
「そして最後にはレッドブルに追いついた。まだ十分ではないし、僕たちが望んでいるところではないけれど、昨年に比べればいい前進だし、シーズンのスタートとしては堅実なものだ。」
フェラーリはハードタイヤ、レッドブルはソフトタイヤで、サインツとペレスは異なるコンパウンドのタイヤを使用していた。
このタイヤ選択は、SF-24の長所を生かすための戦略の一部だったとサインツは言う。「ソフトと2本のハードを使うという明確なプランがあった。ハードはオーバーヒートが少なく、デグラデーションも少ないと感じていたから、僕らのクルマでは少し快適に感じていたんだ。」
「ウォームアップやフロントのロックなど、ちょっとトリッキーなタイヤだけど、いったんクルマに組み込んでしまえば、あとはプッシュしていけばいい。レッドブルではさまざまな特性や戦略の選択が見られるが、それがF1の良さでもあると思うし、今日は戦略で少し遊ぶことができた。」
そして、1週間以内にジッダ・コーニッシュ・サーキットで開催されるサウジアラビアGPに注目が集まる。
高速サーキットがフェラーリにとっていいコースになるかどうかという点で、サインツはチームがこの種のサーキットで一歩前進していることに期待している。
「そうだね。新しい2024年型マシンで行く最初のサーキットだから、僕らがどの位置にいるのか、みんなにとってはちょっとしたサプライズになるだろうね」と、サインツは次のレースでのスクーデリアの見通しについてコメントした。
「マクラーレンやレッドブルのような、昨年は高速サーキットを得意としたマシンが競争力を発揮することを期待している。でももちろん僕たちのマシンも高速サーキットでのパフォーマンスは更に改善されているだろうから、そこでも強さを発揮できることを期待しているよ。」
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