トト・ヴォルフ、メルセデスのカスタマーチームの勝利を喜ぶ
メルセデスのカスタマーチームであるマクラーレンが今シーズン既にレースで勝利し、ワークスチームであるメルセデスを上回っている状況は、トト・ヴォルフにとって問題ではないようだ。
前回のマイアミグランプリでは、マクラーレンのランド・ノリスが自身初のF1優勝を果たした。
これは、チームにとっても2021年イタリアグランプリのダニエル・リカルドの勝利以来の勝利をであった。
この優勝により、マクラーレンはメルセデスとのチャンピオンシップでのリードを拡大。
2位のフェラーリに63ポイント差の3位につけている。
メルセデス側では、気まぐれなマシンに悩まされ、厳しいシーズン序盤を送っている。
チームの最後の勝利は2022年ブラジルグランプリまで遡る。
メルセデスはW15への改良を続けており、当然ながら速やかに勝利争いに戻れるようになることを期待しているが、チーム代表のトト・ヴォルフは、まだ少し時間がかかることを理解している。
「我々は進歩している。我々のマシンは、挙動がランダムで、まだセットアップが難しい状態だが、何が問題なのかはわかっている。新しいパーツを持ち込んでいるが、数週間や数レースですぐに大きく向上できるものではない。しかし、我々はそこにたどり着く」とヴォルフは語った。
またヴォルフは、メルセデスのカスタマーチームが他チームよりも勝利を収めることを望んでいると付け加えた。
「我々が勝てないのであれば、メルセデスのパワーユニットを搭載したチームに勝ってほしい。それは我々のパワーユニットが競争力があることを示すことになる」
「マクラーレンは昨年(シーズン序盤)16位か18位だった。ペースから遠く離れていたが、12ヶ月足らずでその状況を逆転させた。だから、それを見るのは良いことだし、良いインスピレーションの源になる」
「我々には常に新しいパーツが届いている。それは奇跡的な進歩ではないが、学習の過程であり、さらなるものが来るだろう」
5月17日から19日にかけてイモラで開催されるエミリア・ロマーニャグランプリを前に、メルセデスはコンストラクターズランキングで4位につけており、カスタマーチームのマクラーレンに60ポイント差をつけられている。
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