バーレーンGP苦戦の根本的原因を明かしたヴォルフ、メルセデスは「自分たちを見つめ直す必要がある」

メルセデスのトト・ヴォルフは開幕戦バーレーンGPでのメルセデスのパフォーマンスについて、率直な評価を語った。

ポジティブな評価で迎えた開幕戦

ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルはプレシーズンテスト後に新型W15についてポジティブな言葉を多く残しており、サクヒールで行われた木曜フリー走行で1位と2位を獲得したことで勢いが増しているように見えた。

しかし、ラッセルが予選で3番手タイムを記録した後、メルセデスの週末は一転、決勝日に両ドライバーがパワーユニットのオーバーヒートに見舞われ、順位を落としてしまう。

その結果、ラッセルは優勝したマックス・フェルスタッペンから45秒遅れの5位でゴールし、ハミルトンはさらに破損したシートにも苦しめられ、ラッセルから数秒遅れの7位でフィニッシュした。

冷却構成のミスにより苦戦

インタビューでは、ヴォルフはレースを振り返り、「(我々は)全くもって手が届かなかった。マックスは別の次元にいたようなものだ。我々はなぜハードタイヤであれほどパフォーマンスを失ってしまったのか、見直す必要がある。」

「冷却レベルを間違えてしまったことにより、リフト&コースト(アクセルオフでの惰性走行)が必要になり、タイヤのパフォーマンスが落ちてしまうという悪循環に陥ってしまった。」

「そしてレースが展開するにつれて、パワーユニットの温度を管理するためにリフト&コーストを多くしなければならなかった。また、間隔を詰めすぎてしまい、それが一番の問題だった。さらにおかしいことに、ペース自体もよくなかった。」

ハードタイヤでのパフォーマンスにも課題

また、ヴォルフは、メルセデスは今週ジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われるサウジアラビアGPに向けてデータを掘り下げ、可能な限り多くのことを学ぼうとしていると付け加えた。

「おかしなことに、マシンにはペースがあったのに、ハードタイヤではそうではなかった。」とコメントした。「我々は多くのミスを犯していると思うが、結局まだ新しいマシンについて学んでいる最中だ。」

「パフォーマンスがあることは分かったが、今日はそれを全く活かすことができなかった。だからデータを見て、サウジアラビアで何ができるかを見極めたい。」

「2人の(ドライバーに)今日渡したマシンは、レースには十分な競争力がなかった。その理由はいくつかわかっているが、2人がレース中に苦戦したのは明らかだ。」

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