メイウェザー、朝倉未来と対戦
フロイド・メイウェザー、そして来たるエキシビジョンマッチなしにはボクシングを語れない理由：
フロイド・ジョイ・メイウェザー Jr.（通称”Money”）はアメリカ出身の元世界王者であり、史上最強のボクサーとの呼び声も高い、50戦50勝を誇る無敵の45歳だ。
プロボクサーとして21年間の間に15の主要世界チャンピオン制覇、5階級制覇を成し遂げ、メダル、ゴールデングローブを総なめにし、ボクシング殿堂入りを果たしている。そんな”最強の男”メイウェザーが9月に予定されている朝倉未来とのファイトに向けて再来日予定だ。
フロイド・メイウェザー エキシビジョンマッチ
6月13日ラスベガスにて、日本・さいたまスーパーアリーナで行われるエキシビジョンマッチで、朝倉未来（トライフォース赤坂所属）と対戦すると発表したメイウェザー、しかし、超ビッグネームのメイウェザーの対戦相手として朝倉は「場違いでは無いのか」との声も聞こえる。
そんな声を払拭するかのように朝倉は、先日行われた記者会見で自信を見せた。記者から世界チャンピオンと力の差があるこの戦いについて聞かれると、（今回の一戦は）世界に名を売るために利用させていただく、総合格闘技のファイターとして成長出来る機会となるだろう。リスクではなく機会と捉え、戦闘への意気込みを語った。
メイウェザー：これまでのエキシビジョンマッチ
「Money（お金）」という愛称は、彼の金銭に関してオープンな性格からきている（札束を振りかざし、羽振りの良さを見せびらかす）。これまでに何度も来日を果たし、日本での知名度も高いメイウェザー、過去には「楽な金稼ぎを楽しんでいる。」と発言したことも。
彼の日本で最初のエキシビジョンマッチは2019年大晦日に東京で行われたファイトで、当時無敗だった元キックボクサーの那須川天心を相手に、139秒でノックアウトを決めるという凄技を見せつけた。
僅か139秒で決着のついたこのファイトだが、その準備には長い年月を要していた。2017年にコナー・マクレガーをTKOで倒したすぐ後、2018年の半ばには既にRIZIN FIGHTING FEDERATIONとエキシビジョンマッチ出場交渉を開始していたが、日本とアメリカの文化の違いか誤解が招いたのか、その年のマッチは突如キャンセルが発表されることとなった。そんな経緯がありつつもビッグマネーの動くエキシビジョンマッチの開催に漕ぎ着けるあたりが、メイウェザーの”Money”の凄いところでもある。
日本も全力でエンジョイ
「全力で働き、全力で遊ぶ」、それはメイウェザーの人生のモットーの 1 つで、これまでの来日時も、東京でのショッピングやナイトライフなど、目一杯楽しんでいたようだ。
2018年、高級宝石店「ゆきざき」を訪れ、「M」の文字が入ったネックレスをご購入。 「ゆきざき」の素晴らしいサービスに感動した彼は、世界へ向けて「ゆきざき」をオススメしまくった。
また、港区の高級フラワーショップ「ミリオンローズ」にも足を運んだ。 同店はTwitterでメイウェザーの来店をシェア、「ミリオンローズも大好評！Goldのバラがさらにラグジュアリーに」とツイート。
東京最高級ホテルの 1 つ （コンラッド東京） に滞在し、ジムで運動し、ラグジュアリーなプールで泳ぐ姿が目撃されている。 また、六本木にあるニューヨーク発の有名ナイトクラブ「1OAK（ワンオーク東京）」で楽しむ姿も確認されている。
楽しい時間を過ごすことももちろんだが、メイウェザーにとってビジネスと”お金”が最優先。マスコミに対して、自分のネームブランドを確立し、日本でのビジネスを展開したいと宣言した彼は、ビジネスマンとして、ブランドをグローバルに拡大し、ビジネスチャンスを窺っている。 彼のトレードマークとも言える、豪華パーティー、高級車、ジュエリー、高級時計などを世界中に向けて展開していくそうだ。
実際、芸能プロダクションのLIBERAとのコラボレーションや、TMT東京（The Money Team Tokyo）の設立など着々と地盤を固める中で、開催される格闘家・朝倉未来とのエキシビジョンマッチとなる。
メイウェザー VS. 朝倉未来
6月現在試合日程は決定していないが、RIZINの榊原社長は今年9月に開催すると発表している。 天心とのファイトと同様、開催日やルールなどの詳細は直近の発表が予想される。当然メイウェザーに有利な条件、キャンセル条件になるであろうが、メイウェザーがこの「簡単な儲け話」を断ることはまず無いと見られる。何せ、記者会見に登場するだけで150万ドル（約2億1000万円！）だったと豪語するのだから無理もない。
