VCARB、リサイクルしたカーボンファイバーをF1マシンに使用へ
より持続可能なレーシングカーを作ることを第一の目的とするVisa Cash App RBチームは、リサイクルしたカーボンファイバーで作られたパーツを使用する。
5月17~19日にイモラ・サーキットで開催されるエミリア・ロマーニャグランプリを控え、イタリアのファエンツァを拠点とするVisa Cash App RBチームは、水管理、電力生産、ガス輸送を手がけるイタリアの公共企業HERAグループとの新たなパートナーシップを発表した。
このパートナーシップの一環として、今後数ヶ月のうちにイモラで始動する予定の工場で革新的なプロセスを使用し、製造工程でリサイクル・再生されたカーボンファイバーを使用することで、これまで以上に持続可能なレーシングカーを作ることを共同目的としている。
実際的には、カーボンファイバーの回収は、持続可能性とリサイクルの面で好影響をもたらし、モータースポーツにとって非常に重要なこの複合素材に第二の人生を与えることになる。
このパートナーシップが本格的に始動すれば、毎年150トン相当のCO2が削減されることになり、これは4,000本の木を植えることに相当する。
HERAグループとの合意は、通常であれば破棄されるはずの大量の炭素繊維が、将来モータースポーツや自動車分野で使用される可能性を持って回収されることを意味する。
「Herambienteが開発した炭素繊維リサイクル・プロジェクトは、VCARBとレッドブルGmbHのF1世界選手権におけるCO2排出量削減という目標に完璧に合致している」と、VCARBの施設管理責任者兼HSEディレクターであるエンリコ・ファステリは語った。
この新しいパートナーシップを記念して、間もなく開催されるエミリア・ロマーニャグランプリでは、角田裕毅とダニエル・リカルドがドライブするマシンのフロントウィングフラップが、リサイクルしたカーボンファイバー製の金型を使って製造された。
マクラーレンはすでに2023年、Vカーボンと共同でアメリカグランプリのマシンにリサイクルしたカーボンファイバーを使用している。
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