角田、イモラでのポイント獲得に満足を示す
2台がトップ10スタートを果たしたVCARBは、エミリア・ロマーニャグランプリで大量得点獲得への期待を抱いてレースに臨んだ。
しかしそれは叶わず、角田裕毅が1ポイントを獲得。
チームメイトのダニエル・リカルドは終盤にペースダウンして13位でレースを終えた。
チームは、レーススタート時に角田とリカルドの両者が2つポジションを落としたことで、不必要に難しい状況に陥った。
その結果、角田は序盤にハースのニコ・ヒュルケンベルグの後ろで身動きが取れなくなり、チームは予定よりもはるかに早いピットストップを余儀なくされた。
角田のハードコンパウンドでのペースは、ヒュルケンベルグがピットに入った際にハースを抜くのに十分なものだった。
そして、それが最終的にRBチームに1ポイントをもたらした。
しかし、それは苦労して獲得した1ポイントだった。
角田は、なんと50周もハードタイヤを持たせなければならなかったのだ。
「僕たちにとってホームの観客やファクトリーから来てくれた人たちの前でポイントを獲得できたことが嬉しい」と角田はレース後に語った。
「スタートでニコ(ヒュルケンベルグ)に2つポジションを奪われたことが、僕たちのレースを少し難しくしたと思う。彼はストレートで速かったから、彼の後ろに付くのは避けたかったんだ。そのため、彼より先に、そして予定より早くピットインした」
「それがレースの重要な瞬間だったと思う。戦略をうまくマネジメントし、ニコに正しく対応したと思う。その結果、2回目のスティントを長く走らなければならなくなり、最後の15周はハードタイヤのマネジメントが大変だった。チームがうまくやってくれたことを称賛したい。今の改善すべき主なトピックはスタートにある」
角田は、ここ5戦のグランプリのうち4戦でポイントを重ね、マイアミのスプリントでもポイントを獲得している。
この好調なフォームにより、彼はドライバーズランキングで10位をキープ。
これは、アストンマーティンのランス・ストロールの前に位置している。
予選も好調で、Q3に定期的に進出している角田にとって、モナコに向けて楽観的になる理由は十分にあるだろう。
リカルドについても、同様にスタートで苦戦。
2つのポジションを失ったことが決定的となり、レースの大半でDRSトレインに巻き込まれてしまった。
レッドブルのセルジオ・ペレスなど、予選不振から挽回を図る速いマシンもいたが、リタイアが1台だけのレースでは、ポイント獲得は常に難しいものとなった。
「僕の側としては、(スタートで)何も問題はなかったように思える。クラッチを落とした感触から、自分のミスだとわかるものだ」とリカルドはレース後に語った。
「何か問題があったようには感じなかったけど、チームとしてはそれを解明しなければいけない。そこでの一貫性が欠けていると、すぐにポイント圏外に落ちてしまう」
リカルドはまだグランプリ本戦で得点できていないが、マイアミのスプリントで5ポイントを獲得し、少なくともいくつかのポイントを手にしている。
これにより、リカルドはドライバーズランキングで現在14位につけており、今シーズンVCARBの主なライバルとなっているハースのヒュルケンベルグのすぐ後ろに位置している。
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