スライエム、アンドレッティにグリッドのチームを買収するよう助言
FIA(国際自動車連盟)会長のモハメド・ビン・スライエムは、アンドレッティ・キャデラックにF1の11番目のチームになるために圧力をかけ続けるのではなく、現在F1に参加しているチームを買収するよう助言した。
今年の初めに、F1は2025年からアンドレッティにグリッド上の地位を与える用意がないと述べた。
FOMは、アンドレッティの参入は時間内にマシンを開発するのに大きな課題となり、さらに1年後の2026年に導入される新しい規則により、アンドレッティは新ルールに基づいて別のマシンを開発しなければならなくなると示唆した。
アンドレッティの取り組みは昨年末にFIAによって承認されていたが、F1の商業権保有者は、アンドレッティのプロジェクトは信頼性に欠けると判断し、その申請を却下。
この拒否にもかかわらず、アンドレッティは本格的なチームを作るための努力を続け、最近ではイギリスのシルバーストーンに新しい施設を開設した。
しかし、昨年F1により多くのチームと少ないレースを求めていたスライエムは、11番目のチームの参入に賛成ではあるが、量よりも質が重要だと考えていると述べた。
「FOMとリバティメディアは、メーカーである限り、他のチームを歓迎すると確信している」とビン・スライエムはロイター通信に語った。
「しかし、私は彼ら(アンドレッティ)に、11番目のチームとして参入するのではなく、他のチームを買収するようアドバイスしたい。グリッド上のいくつかのチームは刷新される必要があると思う」
「11のチームを持つことと、10の強力なチームを持つことの、どちらがいいだろうか?より多くのチームがあるべきだと思うが、どんなチームでもいいわけではない。適切なチームである必要がある。それは数の問題ではなく、質の問題だ」
「名前は挙げないが、パフォーマンスやマネジメントに苦労しているチーム…苦戦しているチームがある」とスライエムは付け加えた。
「適切なチームを持つことが重要で、GMのようなメーカーがF1にパワーユニットを持ってくるような機会を逃してはいけない」
「その影響力を想像してみて欲しい。私たちはアメリカで3つのレースを行っている。私たちには非常に大きなファン基盤がある。しかし、本当の意味でのアメリカのチームがないんだ。フォードが我々(2026年からレッドブルと)に加わることを非常に嬉しく思うが、GMとアメリカ人ドライバーがいることを想像してみて欲しい」
ここ数ヶ月、現在F1グリッドに参加している数チームが、売却の可能性に関する噂の中心となっている。
その中には、ハース、Visa Cash App RBやアルピーヌなどが含まれているが、公式に売却されているチームはない。
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