ステラ、シルバーストーンでのマクラーレンは”貪欲”すぎたと認める

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マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、先日のイギリスグランプリでマクラーレンが戦略的選択において少し「欲張りすぎた」と考えており、これがランド・ノリスとオスカー・ピアストリから勝利を争うチャンスを奪ったと述べた。

シルバーストーンでは、雨が降り始め、2台のメルセデスが苦戦した際、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがレース序盤に1位と2位につけた。しかし、インターミディエイトタイヤに交換するためにピットインする時が来た際、マクラーレンはダブルピットストップで時間を失わないように、2人のドライバーを同時に停止させないことを選んだ。

そのため、オスカー・ピアストリはチームメイトのノリスより1周長くコース上に残ったが、難しいコンディションがピアストリの仕事を特に困難にし、結果的にピットイン前の周回で多くの時間を失ってしまった。

その後、ランド・ノリスはレースの大部分をリードしたが、雨が止み、トラックが乾いてきたため、ノリスは再度ピットインしてソフトのスリックタイヤに交換する必要があった。この2回目のやや遅いピットストップの後、ノリスはイギリスグランプリの勝者となったメルセデスのルイス・ハミルトンの後ろ、2位でコースに戻った。レッドブルのマックス・フェルスタッペンに抜かれた後、ノリスはチームメイトのピアストリの前、3位でフィニッシュした。

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レースを振り返り、アンドレア・ステラは彼のチームがダブルピットストップを行うべきだったことを認めた。「私たちは少し欲張りすぎたと思う。ダブルピットストップで時間を失うことを受け入れたくなかったからだ」とステラは説明した。

mclaren f1 car
マクラーレン #81

「実際、時には忍耐強くなり、時間を失うことを受け入れる必要がある。特に雨が一定だった時は、もう1周長く走ってもそれほど高くつかないだろうと期待するよりもね。オスカー(ピアストリ)がもう1周長くトラック上にいることでより簡単な状況になるわけではなかった」

「オスカーはその時、非常に強い位置にいたはずだ。少なくともレースに勝つ機会という点ではランドと同じくらい強かっただろう」

ランド・ノリスの2回目のピットストップ(ハミルトンとフェルスタッペンと同時に停止しなかった)について、ステラは付け加えた。「ランドについては、(ハミルトンとフェルスタッペンと)同時に停止するのが正しかったと思うが、私たちはドライタイヤへの安全な移行を望んでいた。また、時間も失ったが、もう1周長く走ればまだトップを維持できると考えていた」

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ステラはまた、ソフトコンパウンドが最善の選択ではなかったかもしれないことも認めた。「1周遅れて停止すると、他の人たちが何をしているかを観察する機会が得られる。そして、ソフトに切り替えるのは私たちにとって正しい決定ではなかったと思う」

「実際、タイヤのグレイニングが大きすぎて、フェルスタッペンとルイスに対してポジションを維持することができなかった。正直なところ、ルイスはソフトタイヤを全スティント通して持たせるという非常に素晴らしい仕事をした」

グランプリ終盤にノリスのクルマでミディアムタイヤを使用しなかった理由について、ステラは付け加えた。「それはそれほど複雑ではない。ハードタイヤを履いていたフェルスタッペンは、大きな問題なくドライタイヤへの移行に成功した」

「だから、オスカーをダブルピットストップで停止させるべきだったときのように、それが私たちが取るべき決定だったと思う。『ミディアムが正しいタイヤだ、行こう』と言って責任を取るべきだった。ランドと(無線で)話し合う中で、自分たちに疑問を持ち、結果的に振り返ってみれば正しくなかった方向に導かれてしまったと思う」

しかし、ステラはそのような決定の責任はチームにあり、ドライバーだけにあるのではないと指摘した。

「ソフトタイヤを選択する決定が、ランドが『ソフトタイヤにすべきだ』と言ったからだとは思わないで欲しい」と彼は説明した。

「私たちにはその決定を下す能力がある。より多くの情報を持ち、より多くの人々がいる。だから、ミディアムタイヤではなくソフトタイヤを選択する責任はチームにある」

「これは100%私と(チームの)人々の責任だ。ドライバーは自分の視点を与えてくれる。それは彼らの視点だ。そして、この場合、チームが『ミディアムに切り替えよう。ソフトは最後まで持たない可能性があるから』と決定すべきだった」

シルバーストーン後、マクラーレンはコンストラクターズランキングで3位につけており、2位のフェラーリとは7ポイント差だ。

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