角田裕毅、予選不振とグリッド降格ペナルティに困惑 「とても厳しい1日だった」

2025年F1カナダGPの土曜日は角田裕毅にとって非常に厳しい一日となった。Q3進出を逃しただけでなく、10グリッド降格ペナルティを科せられ、日曜日の決勝レースを前に困惑と怒りを隠せずにいる。
予選セッションを振り返った際、RBドライバーの角田は「とても厳しい一日だった」と語った。「僕らは多くのものを失った。特にマシンバランスに関して、セットアップする状況を失ってしまった。全然違う感じだった。」と、予選での苦戦ぶりを説明した。
角田の気分をさらに悪化させたのは、赤旗中断中にダメージを負ったオスカー・ピアストリのマクラーレンを追い抜いたことに対するペナルティだった。この決定について角田自身は、状況を考慮すれば厳し過ぎると感じている。
「あのペナルティは本当に理解できない。一体何をしろっていうんだ」と角田は率直に語った。「彼はバックストレートを時速80キロで、しかもコースの左端を走っていた。ダメージを負った車の後ろで走るのなら、デブリが当たらないことを祈るしかない」
角田は安全を確認し、前後に他の車がいないことを確かめてから追い抜きを行ったと説明したが、スチュワードは赤旗中の規則違反と判定した。
「理解できない。どうやら彼らは僕がオスカーの後ろにいるべきだったと言いたいようだが、それはデブリの上を走って、ダメージを負うリスクを意味する。何を求めているのかわからない」と彼は語った。「10グリッド降格なんて、ばかげている」
このペナルティにより角田は20番手スタート、一晩でセットアップを変更すればピットレーンスタートの可能性もある。「本当にフラストレーションが溜まる」と彼は認めた。「普通は20番手からスタートなんてしない。でも、そういうものだ。気持ちを切り替えて、ベストを尽くすしかない」
失望はあるものの、角田は今週末デビューした新しいフロアに好感触を得ている。
「間違いなく車にペースがあると感じている」と彼は語った。「どのコーナーで改善できるかも正確にわかった。あとは自信を積み重ねるだけだ」
Q2敗退は予想していなかったものの、角田はマシンの挙動が徐々に改善しており、今後のレースで発展させられる可能性があると強調した。
「トンネルの向こうに少し光が見えてきた」と彼は語った。「違う予選状況であれば、どこで改善できるかわかっている。良いことだ。次のレースに向けて前向きだ」
角田とレッドブルは、態勢を立て直し、日曜日のグランプリで再び最後尾からの巻き返しを図ることになる。
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