【マイアミGP】ホンダ勢アロンソ15位「夏以降の巻き返しを信じている」—ギアボックス問題が新たな課題、雨への期待も空振り
2026年F1マイアミGPで、ホンダのパワーユニットを搭載するアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは15位でフィニッシュした。唯一の望みだった雨も来ず、アップグレードなしの苦境が続く中、2度の世界王者は冷静な現実認識と夏以降への確固たる信念を語った。
「雨が来るのを待っていた」—それでも大勢は変わらず
レース中、アロンソが唯一期待していたのは雨だった。しかしその望みも叶わなかった。
「雨が来るのを待っていた。ピットストップを1回省けるかもしれない。でも大勢は変わらない。たとえ雨で相手が余分なピットストップをしても、彼らはまだ前にいる」
今季初の両台完走—ポジティブな材料は信頼性のみ
厳しい結果の中で、唯一前向きに語れる材料があった。
「今シーズン初めて両マシンがレースを完走できた。それだけは前向きに受け取らなければならない」
一方で新たな課題も浮上した。振動問題の改善が進む中、今度はギアボックスのトラブルが深刻だという。
「ギアボックスの方がエンジンより問題だった。ダウンシフトもアップシフトも非常に不規則で、制御が難しかった。カナダに向けての最優先課題はギアボックスの改善だ」

「1.5秒から2秒の改善なければ開発ボタンを押す意味がない」
パフォーマンス面については、アロンソは容赦なく現実を直視した。
「0.1秒や0.2秒を毎レース持ち込んでも、順位は変わらない。前のクルマとは1秒差がある。1.5秒から2秒の改善がなければ、開発ボタンを押す意味がない。コストだけがかかる」
だからこそ夏以降の大型アップグレードを待つ戦略に納得しているという。
「チームは状況を丁寧に説明してくれている。私はその判断を理解し、受け入れている」
カナダ・オーストリアへ—フラストレーション管理が課題
続くカナダGP、オーストリアGPについても、アロンソは現実的なトーンを崩さなかった。
「メッセージが繰り返しになるのはわかっている。夏までアップグレードはない、と毎週言い続けることになる。チーム全体のフラストレーションをいかに管理するかが課題だ。ただ、私たちは全員、シーズン後半に向けて前向きに取り組んでいる」
そして最後は、アロンソらしいユーモアで締めくくった。
「もし1レースで5位になれたら引退するかもしれない」
苦しい現実の中にも余裕を失わないアロンソ。夏以降の大型アップグレードとともに、アストンマーティンが本来の姿を取り戻せるか注目だ。
【関連記事】
