ハミルトン、クリスチャン・ホーナーのフェラーリ移籍説を一蹴

ハミルトンがヴァスール体制への信頼を強調
フェラーリのルイス・ハミルトンが、レッドブルで長年チーム代表を務めたクリスチャン・ホーナー氏のフェラーリ移籍説についてコメント。チーム内外で広がる憶測を「集中を乱すだけの噂」として一蹴した。
この噂は、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われるアメリカGPを前に再燃。フェラーリが、7月下旬に現チーム代表のフレデリック・ヴァスール氏との複数年契約更新を発表したにもかかわらずだ。一部欧州メディアは、ジョン・エルカーン会長率いるフェラーリ首脳陣が、代替的な指導体制を検討している可能性があると報じ、ホーナー氏の名が取り沙汰された。
憶測について問われたハミルトンは、冷静にチームの結束を強調した。
「これらの噂がどこからきているのかわからない。しかし、こうした話はチーム全体の集中力を乱す恐れがある。フェラーリはすでにフレッド(ヴァスール氏)と契約を延長しているし、すべてが明確なはずだ」
スポーツ界で近年最も注目を集めた移籍の1つとして今季フェラーリに加入した7度のワールドチャンピオンは、チームの焦点は政治ではなく「前進」にあると強調した。
「フレッドも私も、そしてチーム全体が未来に向けて懸命に取り組んでいる。こうした噂は役に立たない。スタッフ全員が信じられないほど努力していて、集中し続けている。時として、このような話は気を散らす要因になりかねない」
ヴァスール氏は、2023年初頭にフェラーリのチーム代表へ就任。ハミルトンとは初期からの親密な盟友であり、就任後はチーム内の組織改革とコミュニケーション改善を進めたとして評価されている。
ハミルトンの今回の発言は、シーズン終盤に向けて再び勢いを取り戻しつつあるフェラーリが、チームとしての一体感を維持していることを示すものだ。
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