ハミルトン、フェラーリで再び失速か? アブダビでも「悪夢が続く」可能性
アブダビGPを前に、フェラーリのルイス・ハミルトンが再び厳しい週末を迎えるのではないかという見方が強まっている。カタールでの不振に続き、シーズン終盤のパフォーマンス低下が深刻化しているからだ。
カタールでは、スプリント予選18番手、スプリント17位、決勝予選18位、決勝12位と、7度のワールドチャンピオンらしからぬ苦しい戦いが続いた。
スカイスポーツF1の解説者で元スポーツカー世界王者のマーティン・ブランドル氏も、この状況を厳しく分析した。
「フェラーリは最悪の週末を過ごした。フレデリック・バスール代表は、ピレリが義務付けた高いタイヤ空気圧が原因だと説明していた」と切り出す。
「後輪のグリップ不足とバランスの悪さに苦しみ、フェラーリはコンストラクターズ選手権でマクラーレン、メルセデス、レッドブルに次ぐ4番手に後退した」
「シャルル・ルクレールはコーナーごと、周回ごとに苦しみながら8位を確保。ルイス・ハミルトンもマシンと常に格闘しており、最終的には12位という結果になった」
ブランドル氏はさらに、2026年に向けた大規模レギュレーション変更がハミルトン復活の鍵になると見る。
「フェラーリが2026年の新レギュレーションにうまく対応できることを願うしかない。そうでなければ、彼はF1で前向きな結果を残すのは難しいだろう」
そして、このフェラーリ移籍初年度の象徴的な結果として挙げたのが、メルセデスのティーンエイジャー、キミ・アントネッリだ。
「メルセデスのルーキー、アントネッリは、ハミルトンが今年シートを譲った相手だが、今やドライバーズ選手権でハミルトンにわずか2ポイント差に迫っている。最終戦でアントネッリに逆転されてもおかしくない」
もしアントネッリに抜かれれば、ハミルトンの最終順位は2024年と同じ7位。19年間のキャリアで最も低い成績となる可能性がある。
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