マルコ氏、角田のトウ・フェルスタッペンのポールを賞賛も、決戦には慎重
レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、アブダビGP予選でマックス・フェルスタッペンのポールポジション獲得を支えた角田裕毅の走りを「完璧に実行された」と評価した。フェルスタッペンのポールポジション獲得により、タイトル争いは最終戦までもつれ込むことになった。
マルコ氏は、週末序盤の状態について「金曜日のクルマは良くなかった」と述べ、バランスの不安定さやリアグリップ不足で本来のペースが出せなかったと明かした。ただし、夜間のセットアップ変更が功を奏し、「一歩ごとに良くなった」と予選への巻き返しを説明した。

レッドブルでの最後の予選とみられる角田は、Q3でフェルスタッペンにスリップストリーム(トウ)を与える役割を担当。マルコ氏は「彼は完璧に実行した。タイミングも理想的だった」と称賛した。ヤス・マリーナの長いストレートを見据え、事前に練られていた戦略だったという。
一方で、決勝に向けて楽観はしていない。
「ロングランのペースはまだ望む位置にはない」とマルコ氏は警戒を示し、タイトル決定戦に外部要因が影響する可能性にも言及した。特に、メルセデスのジョージ・ラッセルがレッドブルとマクラーレンの争いに割って入る展開も予想されるとした。
さらに、予選で並ぶ際のランド・ノリスについて「マックスの隣に並ぶとナーバスになる」と述べつつ、焦点はあくまで明確だと強調した。

「日曜日、我々は2台のマクラーレンより前でフィニッシュしなければならない」
最終決戦に向けて、レッドブルはフェルスタッペンのタイトル奪還へ総力戦で臨む構えだ。
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