ピアストリ、マクラーレン離脱の可能性は? 他チームとの交渉説が浮上
2025年シーズン、オスカー・ピアストリは長期間にわたりドライバーズチャンピオンシップの首位に立ちながらも、最終的にはランキング3位でシーズンを終えた。多くの成功を収めた一方で、フラストレーションの残る場面も少なくなく、その結果、マクラーレンとの将来を巡る憶測が再び広がっている。
今季のピアストリは、安定したスピードと勝負強さを武器にタイトル争いの中心的存在となった。しかし、モンツァではチームオーダーにより、ピットストップで後れを取っていたランド・ノリスを先行させる判断が下された。この場面でピアストリは疑問を抱きつつも指示に従い、レース後には「フェアな判断だった」とコメントしている。
ただ、その出来事を完全に消化できていたわけではなかったようだ。続くバクーでは厳しい週末を過ごし、後に本人も「モンツァの件がまだ頭に残っていた」と認めている。さらに、シンガポールではノリスとの接触もあり、一部のファンの間では「マクラーレンはノリスを優先しているのではないか」との見方が強まった。

シーズン序盤からチャンピオンシップをリードしていたにもかかわらず、最終的に3位に終わったという結果も、こうした議論に拍車をかけている。ピアストリは2025年開幕前にマクラーレンとの契約を複数年延長しているが、それでもなお「将来的な移籍の可能性」を指摘する声は後を絶たない。
そうした中、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが興味深い見解を示した。モントーヤは「Grosvenor Casinos」とのインタビューで、次のように語っている。
「断言できるが、オスカー・ピアストリとマーク・ウェバーは、すでに別のチームと話をしている。マークは、マクラーレンでのオスカーの扱われ方や成長の方向性に満足していないと思う。ただ、本当の問題は、オスカー自身がマクラーレンで幸せかどうかだ」
この発言が事実であれば、ピアストリの将来を巡る動きは、すでに水面下で始まっている可能性もある。現時点でマクラーレンやピアストリ陣営から公式なコメントは出ていないが、2026年に向けたドライバー市場において、彼の動向が大きな注目を集めることになりそうだ。
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