バルセロナ冬季テスト2日目─ハジャーがクラッシュ、フェラーリも実り少ない一日に
F1のバルセロナ冬季テスト2日目となった1月27日は、天候に大きく左右される一日となった。断続的に降り続いた雨の影響で多くのチームが走行を見送り、この日コースにマシンを送り出したのはレッドブルとフェラーリの2チームのみだった。
しかし、その両チームにとっても、収穫より課題が目立った。
多くのチームが“走らない”判断
テスト2日目を前に、天候悪化はほぼ確実視されていた。これを受け、マクラーレン(本来はこの日が初走行予定)、メルセデス、アルピーヌ、ハース、アウディ、レーシングブルズ、キャデラックは、貴重なテスト日を温存する決断を下した。
今回のテストは全5日間だが、各チームが走行できるのは最大3日間のみ。雨天での走行に時間を費やすリスクを避けるという判断は、極めて現実的だった。
レッドブルとフェラーリのみが走行を継続
そのような状況の中、走行を選択したのがレッドブルとフェラーリだった。午前中は、レッドブルがマックス・フェルスタッペン、フェラーリがシャルル・ルクレールを走らせ、主にシステムチェックや初期確認を実施。しかし、開始から約90分後、路面は完全なウェットコンディションへと変化した。
そのため、レッドブルは午後のプログラムを変更し、前日に続いてアイザック・ハジャーを再び走行させた。一方、フェラーリは当初の予定通り、午後からルイス・ハミルトンに交代している。
この判断により、レッドブルは最終テスト日をフェルスタッペン専任とする予定だ。
ハジャーがクラッシュ、RB22に大きなダメージ
テスト終盤、レッドブルにとって最悪の出来事が起きた。ハジャーが最終コーナーでコントロールを失い、バリアに衝突。赤旗が提示され、「RB22」はトラックに積まれて回収されることとなった。
ハジャーに怪我はなかったものの、マシンはリアサスペンションに深刻なダメージを負い、リアウイングも破損。テスト初期段階でのクラッシュはどのチームにとっても痛手だが、特にこの時期はスペアパーツが限られている。レッドブルにとって非常に厳しいアクシデントとなった。
走行距離は限定的、データ収集も最小限
走行距離も限られたものだった。午前中はフェルスタッペンが27周、ルクレールが64周を走行。午後はハジャーとハミルトンが、それぞれ45周ずつを記録している。
なお、ラップタイムに大きな意味はない。ハミルトンのタイムは、前日にドライコンディションで走行したハジャーより1周あたり10秒以上遅かったが、これは完全なウェット路面での走行だったためだ。
それでもレッドブルとフェラーリが走行を選んだ理由は明確だ。ひとつは基本的な機能チェックであり、特にフェラーリは初日に走行していなかったため、最低限の確認が必要だった。もうひとつは、ウェットコンディションにおけるマシン挙動の把握である。
また、28日にはマクラーレンの新車「MCL40」が初めて走行する予定だ。アストンマーティンは準備の遅れから、木曜・金曜の2日間に走行を集中させる可能性が高い。
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