ラスベガスGPに向けてエキサイティングな5つのトピック
F1カレンダーに新たに加わったラスベガスは、間違いなく最も壮観なレース会場のひとつだ。ラスベガスGPで話題になりそうなトピックをいくつか紹介しよう。
【ラスベガス】
今週末には聞き飽きてしまうかもしれないが、F1がラスベガスで開催されるのは、とてもエキサイティングなことだ。
このレースを成功させようとする試みは大変なものだったようだが、ラスベガスという特別な街のおかげで壮観な光景になることは間違いない。
水曜夜のオープニングセレモニーでは、音楽界のレジェンドたちがドライバーたちとともに登場する。
【レースを意識したトラック】
ラスベガスのサーキットはそのロケーションの素晴らしさもさることながら、コースレイアウトもまた、計画段階から優れたレースを行えることを最優先事項のひとつとしていた。
ピットとパドックの複合施設はこのレースのために特別に建設されたもので、オープニングラップは特別な雰囲気になるだろう。ターン5のブレーキングゾーンでは、オーバーテイクのチャンスが用意されている。
そこからテクニカルなセクションとワイドなシケインを経てターン12、ザ・ストリップに入り、ターン13を経てターン14-16の3つのシケインで激しいブレーキングをする前に、1マイルを超える全速力で駆け抜けることが出来るポイントがある。
このレイアウトでは、モンツァに匹敵するトップスピードが出るだけでなく、DRSを使うか、2つの長いストレートの終わりにあるブレーキングポイントでオーバーテイクするチャンスも多いはずだ。ターン1でも多くのアクションが見られるだろう。
【白熱するドライバーバトル】
シーズン終盤に差し掛かり、ラスベガスのあとはアブダビを残すのみとなった。
ブラジルGPは、メルセデスにとっては驚くほど競争力のない週末だった。もしメルセデスがブラジル以前のような強さを発揮すれば、ルイス・ハミルトンが再びセルジオ・ペレスに差を縮めて最終戦に臨むことになるだろう。
現在のポイント差は32ポイントで、ハミルトンがペレスを7ポイント上回らなければペレスの2位が確定する(同点でシーズンを終えた場合は、今季2勝を挙げたペレスとなる)。
しかし、ハミルトンはフェルナンド・アロンソとランド・ノリスという2人のドライバーにも警戒する必要がある。アロンソはアストンマーティンの調子が落ちるシーズン後半まで2位を脅かす存在であり、ブラジルで3位に入ったことで再び脅威となっている。
【コンストラクターズランキング】
アストンマーティンとマクラーレンは注目すべき2チームである。この2チームによるコンストラクターズ4位争いは、アストンマーティンがブラジルで見せた素晴らしいパフォーマンスでさらに興味をそそられる。
ブラジルではマクラーレンが1ポイント差でアストンを上回ったが、マシンが機能しているときのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのパフォーマンスは素晴らしく、彼らの直線スピードは印象的だった。マクラーレンはオーストリアでマシンをアップグレードし、シンガポールでそれを追加して以来、ほぼすべての場所で好調を維持しているが、ラスベガスは誰にとっても未知の場所だ。
コンストラクターズ2位争いは、メルセデスがフェラーリを20ポイントリードして残り2戦を迎えるが、その差は夏休み明けから徐々に、しかし確実に縮まっている。前戦ではシャルル・ルクレールが出走できなかったのが悔やまれるが、8月以降の調子を見る限り、最終戦までもつれ込む可能性がある。
アルファタウリの最近の調子を見ると、7位ウィリアムズとの差はわずか7ポイントに縮まっている。しかし、ウィリアムズはラスベガスを自分たちの強さを発揮できる場として注目しており、この戦いにおいても極めて重要な週末になるかもしれない。
【ネットフリックス・カップ】
今週の注目はドライバーズランキングとコンストラクターズランキングだけではない。
火曜日の午後には、4人のドライバーがゴルフのプロと組んで、Netflixで初めて生中継されるスポーツイベント、Netflixカップに出場する。
ランド・ノリス、カルロス・サインツ、ピエール・ガスリー、アレックス・アルボンは、リッキー・ファウラー、コリン・モリカワ、マックス・ホーマ、ジャスティン・トーマスの4人のプロのうちの1人と組み、ウィン・ゴルフクラブで開催されるマッチプレートーナメントに出場する。
『Drive to Survive』とNetflixのゴルフドキュメンタリー番組『Full Swing』のスターがペアを組み、8ホールマッチで上位2チームが最後の9ホール目に進み、勝者を決める。
つまり、サーキットでの戦いが始まるずっと前から、ライバル関係はすでに出来上がっているということだ。優勝したドライバーは、週末を通して、自分たちの活躍を知らしめることになる可能性も高い。
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