【バルセロナ予選】メキース代表、決勝は多車種入り乱れた戦いを予想
2026年F1第7戦バルセロナ=カタルーニャGP予選で、レッドブルはマックス・フェルスタッペンが5番グリッド、アイザック・ハジャーが6番グリッドと3列目を占めるにとどまった。6度のコンストラクターズタイトルを誇るチームにとって、この結果は受け入れがたいものではあった。しかしチーム代表ローラン・メキース氏は、そこに小さな光も見出している。
「5位や6位に満足するチームではない」
レッドブルのパドックに漂う空気は、結果をそのままに物語っていた。メキース代表は表情を崩さずこう言い切った。「チームとして、5位や6位で満足することは絶対にない。ただ、バルセロナは長いストレートと高速コーナーが特徴のサーキットであり、ここでは苦戦すると予想していた。モナコやモントリオールと比べると、我々がやや力を発揮しにくいタイプのコースであることはわかっていた。その意味では、ここでの結果は目を覚まさせてくれるものだった」
49歳のフランス人指揮官は続けた。「3回のフリー走行を通じて、マシンのパフォーマンスを最大限に引き出すために懸命に取り組んだ。その結果、ポールポジションとの差は0.342秒となった。これは今季、このタイプのコースで記録した中で最も小さなギャップだ」
これはフェルスタッペン自身の感想とも一致する。フェルスタッペンは「前日の走行では0.9秒近い差があったのに、予選で一気に縮まったのは自分でも驚いた」と語っており、土曜日の飛躍的な改善がチームに前向きな手応えを与えている。
「制約が解消しきれていないことも認識している」
しかしメキース代表は過度な楽観は避けた。「それでも我々は、このようなタイプのコースでの制約をまだ完全には解消できていない。ただ、全スタッフの努力が形になり始めていることは、私にとって喜ばしいことだ」
この「制約」という言葉の背景には、2026年規則下でのレッドブルのマシン特性がある。低速・中速コーナーが多いモナコやモントリオールでは競争力を示してきたが、高速コーナーが混在するバルセロナでは、フロントダウンフォースの不足とタイヤ温度管理の難しさが表れやすい。決勝のカギは「熱」と「マルチストップ」

決勝レースについて、メキース代表は独自の見立てを示した。「レースで最大の要因は気温だと思う。この熱さは複数回のピットストップを強いるはずだ。そうなれば多くのマシンがポジウムを争う展開になる可能性があり、我々もその争いに加わるべく全力を尽くす」
バルセロナのタイヤ摩耗の激しさはF1サーキットの中でも有数だ。気温30℃超・路面温度50℃超という環境に加え、長い右カーブ(ターン3)や中速の連続コーナーがタイヤに与える負荷は大きく、1ストップ作戦が成立しにくいことはすでにFP2のロングランデータでも示されていた。
フェルスタッペン自身も「すべてのタイヤが悪いフィーリングだった。問題は誰が最も苦しむかだ」とタイヤ管理の重要性を指摘しており、チームとドライバーの見立ては完全に一致している。3列目スタートからのリカバリーに向け、レッドブルは戦略と熱マネジメントに賭ける。
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