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【イギリスGP】小松代表、坪井翔の超速適応力を絶賛! 8月には富士でTPC、FP1進出へのロードマップ

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ayao komatsu British GP

ハースを率いる小松礼雄代表は、ホームレースとなるイギリスGPの木曜日、トラックサイドでメディアの取材に応じた。

前戦オーストリアGPでは現場のオペレーションを完璧にこなし、予選から決勝にかけて調子を上げる「クレッシェンド」のような週末でチームの力を最大限に引き出したハース。しかし、中高速セクションにおけるリヤのダウンフォース不足という明確なハードウェア・製造プロセスの課題に直面しており、今週末のシルバーストンでもタフな戦いが予想されている。

その一方で、チームが並行して進めている「若手・実力派ドライバーの育成および評価プログラム」である旧型車テスト(TPC)について、小松代表は非常にポジティブな、そして日本のモータースポーツファンにとって興奮を隠せない進捗を明かした。

「コンフォートゾーン」を外れた聖地で、チームの予想を裏切る快走

ハースは近年、旧型F1マシンを使用したTPCテストを積極的に実施している。その中で注目を浴びているのが、現在の全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)のディフェンディングチャンピオンである坪井翔だ。

坪井は昨年、自身の“庭”とも言える富士スピードウェイでハースのF1マシンを初ドライブしていたが、今回、F1界の屈指の超高速にして難所であるシルバーストンでのテストに臨んだ。小松代表はそのパフォーマンスを次のように振り返る。

「(坪井)翔の富士でのパフォーマンスについては、以前皆さんに話した通り、我々にとって何の驚きもなかった。なぜなら彼はスーパーフォーミュラのチャンピオンであり、富士は彼にとって手の平の上のようなものだから、すぐにペースを掴んで当然だ。基本的には、誰よりも速くて然るべきだし、実際にその通りだった。

しかし、今回の本当のテーマは、彼をコンフォートゾーンから連れ出し、この難解なシルバーストンに連れてきたときに、どれだけ早くF1マシンを習熟できるか、という点にあった。

正直なところ、彼は我々のチームのほとんどの人間を驚かせたと思う。信じられないほど素早く環境に対応した。 彼は非常に適応能力が高いドライバーだと改めて確信した」

F1未経験のドライバーにとって、独自の回り込み方をするシルバーストンの高速コーナー群(コプス、マゴッツ、ベケッツ)を攻略するのは容易ではない。その聖地でチームのエンジニアたちを一瞬で納得させるタイムと適応力を見せた坪井の評価は、パドック内で一気に跳ね上がった形だ。

8月には再び富士でTPCテスト。気になる「金曜FP1」へのステップは?

ハースは今後も坪井とのプログラムを継続する意向であり、直近のタイムラインも決定している。

「ええ、彼は8月に、今度は再び富士スピードウェイで別のTPCテストを行う予定だ。将来的には、さらに多くのTPCでの走行機会を彼に持たせることになるだろう」

ここでメディアから投げかけられたのが、F1の公式セッションである「金曜フリー走行1回目(FP1)」へ坪井を出走させるプランや話し合いが水面下で進んでいるのか、という核心的な質問だった。これに対し、小松代表は慎重ながらも、否定はせず将来のステップへの含みを持たせた。

「いいえ、FP1の可能性について現時点で何かを言うのはまだ早すぎる。 彼をまだ何度も走らせているわけではないですからね。

ただし、まずはこのTPCテストでしっかりと走行を重ね、プロセスを踏んでいくことが先決。『FP1についての疑問や期待』というのは、その充実したTPCプログラムを消化したその先に、自然と出てくるものだと思っている」

選択肢をオープンに保つハースの若手育成プログラム

ハースは坪井だけでなく、直近のTPCテストではレオナルド・フォルナローリも走らせており、小松代表は「現時点で2027年以降のシートを含め何も決定していない。選択肢を完全にオープンに保っているところで、急いではいない。ただ、レオも非常に良い仕事をした」と述べ、複数の才能を冷徹かつ厳正に評価している最中であることを強調した。

「今年を投げ捨てて2027年の開発に移行するというような見切りは絶対にしない。今年直面している問題、パーツの品質管理や中高速でのダウンフォース不足に向き合えないチームに、来年のマシンの問題を解決できるわけがない」と熱く語る小松代表。

その妥協を許さないハードコアなエンジニアリング集団の中で、確実に「驚き」という足跡を残した坪井翔。8月の富士テストを経て、日本のトップドライバーが世界最高峰の週末(FP1)の舞台へとサーキットのパドックを駆け上がるロードマップは、着実に現実味を帯び始めている。

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