ステラ代表、中低速コーナーの弱点と戦略ミスを認める「フェラーリが一段上に来た、まだやることがある」
2026年F1第7戦バルセロナ=カタルーニャGPで、マクラーレンのランド・ノリスは3位表彰台を獲得した。しかしそれはキミ・アントネッリの終盤リタイアによる繰り上がりであり、本来の実力での3位ではない。マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラ氏はバルセロナGP後の会見で、自チームの改善点を率直に認めながら、フェラーリの大きな躍進に警戒感を示した。
カナダ・モナコの反省を経て、バルセロナで前進
ここ2戦でランド・ノリスはカナダ11位、モナコ5位と低迷し、チームも信頼性と競争力に課題を抱えていた。しかしバルセロナではその反省が生かされた面もあった。
ステラ代表はこう評価した。「レースで明確な前進が見られた。ここ2戦の苦労の後で首位グループに食らいつけたのは、励みになる。メルセデスと戦えたことは良いニュースだし、信頼性という面でも今回はうまくいった」
両車が完走し、ノリスが繰り上がりとはいえ表彰台に立ったことは、前2戦と比べれば確かな改善だ。しかし真の実力での評価は厳しいものとなった。
「フェラーリの最新アップグレードが彼らを勝てるチームにした」
最大の脅威として台頭したフェラーリについて、ステラ代表は素直に認めた。「フェラーリは明確なパフォーマンスの向上を遂げており、最新のアップグレードが彼らを今や勝てるチームにした。これはライバルとして、まだやるべきことがあることを意味している」
フェラーリは今週末、8パーツからなる大型アップグレードパッケージ(修正フロントウィング、新アンダーフロア、新形状サイドポッド、リア周りの改修)を投入し、ハミルトンがそれを生かして完勝を収めた。
弱点は中低速コーナーとタイヤマネジメント
マクラーレンの現在の技術的な課題についても、ステラ代表は具体的に分析した。「我々の分析が示すのは、非常に速い区間ではそれなりに競争力があるが、中低速および低速コーナーでの改善にはエアロダウンフォースを追加する必要があるということだ。そこで時間を失っている」
さらにタイヤとの関係性も課題として挙げた。「クルマとドライバーがより長いレースフェーズでタイヤとどのように相互作用するかも、調査・改善が必要な分野だ。バルセロナはその問題も浮き彫りにした」
これはFP2のロングランで既に明らかになっていた傾向と一致する。バルセロナの高い路面温度と攻撃的なコーナーレイアウトが、マクラーレンのタイヤ摩耗問題を際立たせた形だ。
「3ストップが正解だった。最終的にハミルトンが最強だった」
戦略面での反省も明確に語った。「戦略も再考が必要だ。3ストップがおそらくより良い選択肢だったと思う。とはいえ最終的には、今日はルイス・ハミルトンが単純に最も強かった」
ハミルトンは3ストップ作戦でマクラーレン・メルセデスを周回ごとに上回るペースで走り続けた。マクラーレンが採用した2ストップ戦略は、アンソニー・ヴェスティ(スペルミス修正前)のタイヤ摩耗状況と合わせると、最終的に最適解ではなかったということだ。
「明確な開発計画がある。開発ペースを上げる」
前を向いたコメントも忘れなかった。「クルマにより多くのパフォーマンスを与えるための明確な開発計画を持っており、さらなるアップグレードを投入していく。高い開発ペースを維持し、トップとの差を縮めるために自分たちの開発に集中しなければならない」
フェラーリ、メルセデスという2つの強力なライバルを前に、マクラーレンは次戦オーストリアGPに向けて中低速コーナーでのダウンフォース改善と戦略判断の精度向上という明確な課題を抱えることになった。
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