オコン、ハース離脱「2027年の契約はまだない」後任にはフェラーリ育成カマラが浮上
ハースに所属するフランス人ドライバーのエステバン・オコンが、自身のF1キャリア存続に向けた深刻な懸念を口にした。30歳の節目を迎え、今季中に通算200グランプリ出走という大台に達するベテランだが、ハースとの関係は今季限りで終了する可能性が高まっている。チームは後任として、フェラーリ・ジュニアーのラファエル・カマラの獲得へと舵を切っている模様だ。
バクーのパドックで見せた苦悩「状況はコントロールできない」
2021年のハンガリーGP勝者(当時アルピーヌ)であるオコンは、ここ数週間にわたり「F1キャリアを継続できると確信している」と強気の姿勢を崩していなかった。また、ハースのチーム代表を務める小松礼雄氏も、2027年に向けたオリバー・ベアマンのチームメイト候補として、オコンの名前がリストに残っているとメディアに語っていた。
しかし、アゼルバイジャンGPが開催されているバクー・シティ・サーキットのパドックにおいて、オコンから発せられた言葉はこれまでと明らかにトーンが異なっていた。2017年と2022年にドライバーズランキング8位に入った実績を持つ男は、隠しきれない焦りを覗かせながら次のように語った。
「現時点では、2027年に向けた契約はない。いくつか話し合いは行っているけれど、僕がコントロールできることではないんだ。今シーズンの最後まで全力を尽くし、そこからどうなるか見守るしかない」
他チームとの交渉も難航か、ハースのリストからは除外の公算
記者から「他チームとも連絡を取っているのか?」と問われたオコンは、「もちろん取っている」と即答した。しかし、今の彼にとって他チームへのアプローチは文字通り“生き残りのための必死の模索”と言わざるを得ない。
さらに記者が「現在もハースの候補リストに残っているのか?」と踏み込んで追及すると、オコンは明確な回答を避け、「まあ、様子を見てみよう」と曖昧に言葉を濁すにとどまった。
ハースの視線はフェラーリの「超新星」ラファエル・カマラへ
ハース側がオコンとの契約延長に消極的になっている背景には、パワーユニット供給元であるフェラーリとの強固な提携関係が存在する。
アメリカンチームであるハースは、すでにフェラーリ育成出身のオリバー・ベアマンを擁しているが、もう一台のシートとしてフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の期待の星であるラファエル・カマラの抜擢を本格的に検討していると見られている。
今季、通算200戦という節目を迎える実力者オコンだが、若手台頭の波とシート争奪戦の煽りを受け、かつてない格好でF1グリッドから弾き出される危機に直面している。小松代表率いるハースがどのような決断を下すのか、そしてオコンに起死回生のシートは残されているのか、今後のストーブリーグの動向から目が離せない。
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