ヒュルケンベルグ、トラブルに泣かされ13位「後方スタートの代償を払った」―ボルトレートの躍進を称えつつハンガリーでの巻き返しを誓う
伝統のスパ・フランコルシャンで開催された2026年F1第10戦ベルギーGP。アウディのガレージ内は、ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートの両サイドでチェッカーフラッグが振られた直後に明暗がくっきりと分かれることとなった。
若手のガブリエル・ボルトレートがシルバーストンに続き2戦連続となる8位入賞を果たし、4ポイントを獲得して歓喜に沸いた一方で、ベテランのニコ・ヒュルケンベルグは13位でフィニッシュ。今季いまだノーポイントという厳しい現実を突きつけられた。土曜日の予選で発生したトラブルが、決勝での追い上げを阻む決定打となってしまった。
予選のトラブルとスタートの出遅れが命取りに
ヒュルケンベルグの週末は、土曜日の予選セッションから歯車が狂い始めていた。Q2でギアボックス不具合に見舞われ、チームからの指示でコース上にマシンを止めざるを得ず、12番手にとどまった。
さらに日曜日の決勝でも、オープニングラップでの出遅れが響く展開となった。
「中団グループでは激しいバトルがたくさん繰り広げられていたけれど、僕たちは後方からスタートした代償を支払うことになってしまった。
スタートでいくつかポジションを落としてしまったことも、レースをさらに難しくしてしまったね。そこから挽回していくのは非常にタフな作業だったよ」
レースペースには手応え「ストレートスピード不足が追い上げの壁に」
失意の結果となったヒュルケンベルグだが、MGUやシャシー全体のパフォーマンス自体には一定の自信を覗かせている。バーチャル・セーフティカーのタイミングを利用してタイムを削ったものの、トラフィックに阻まれたことが無念の要因となった。
「勇気づけられる点としては、レース中のペース自体はかなり良く、レース全体を通してしっかりと集団のバトルの中に留まることができていたことだ。
VSCの導入によって数秒のタイムを得ることができたけれど、僕としてはもう少しVSCが長く続いてほしかったね。VSCが明けたとき、ちょうどピエール(ガスリー)とリアム(ローソン)のすぐ後ろでコースに戻ることになってしまったんだ。
僕はその2人の激しいバトルに巻き込まれる形になった。今の僕たちのマシンはストレートでのトップスピードが不足しているから、あの展開からさらに前方へオーバーテイクしていくのは極めて困難だったよ。
それでも、僕たちのポテンシャルから考えれば、純粋なレースペース自体はかなり良い感触だった。何ポジションか落としてしまったことについては検証が必要だけど、このペースの良さは次に向けて前向きに捉えたい」
ボルトレートの連続ポイントを祝福、低速ハンガロリンクでの反撃へ
アウディはボルトレートの活躍により今季通算10ポイントに到達し、コンストラクターズ選手権で前方に位置するウィリアムズの背中に迫っている。チームメイトの成果を素直に喜ぶヒュルケンベルグは、次戦ハンガリーGPを見据えている。
「ガブリエルがチームのために貴重なポイントを持ち帰ってくれたのは素晴らしいことだ。当然勝ち取った見事な結果だし、チーム全体にとってもまた一つポジティブな成功体験になったね。
次のハンガリーGPでは、この流れをさらに確実なものにしたい。僕のガレージ側でもトラブルのないクリーンな週末を過ごし、もっと前で戦えるチャンスを掴みたいと思っている。
ハンガロリンクはパワーユニットの出力の大きさが結果に与える影響がスパよりも小さいサーキットだ。データの計算の上では、僕たちのマシン特性に味方してくれるはずだよ。まあ、F1では何が起こるか分からないけれどね。とにかくトラブルのない、問題のない週末を過ごせたら最高だね」
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