ドライバー市場が大きく動く2025年、 アルピーヌのガスリーとオコンは?
ルイス・ハミルトンがフェラーリに来季加入することで合意し、2025年のドライバー市場が大きく開かれた。エステバン・オコンとピエール・ガスリーが今季限りで契約満了となるアルピーヌがその典型例だ。では、彼らはどうするつもりなのか?
アルピーヌは2025年に向けて何をするのか?
アルピーヌは2人のドライバーが同時に契約満了となるため、来季はまったく新しいメンバーでスタートしなければならないリスクがある。
そのため、チームが以前から両ドライバー陣営と契約延長の可能性について話し合いを続けているのは驚くことではない。たとえメルセデスが決断を急いではいないとしても、メルセデスのシートが空いた今、こうした話し合いはより頻繁に、そして正式に行われることになるだろう。
予想通り、チーム代表のブルーノ・ファミンは手の内を明かしていない。
「ふたりのドライバーにはとても満足している。彼らはチームの発展のために懸命に働いてくれている。どうなっていくのかは様子を見てみるつもりだ。」
「継続的に話し合ってはいる。ハミルトンの発表前にも話していたし、それ以降も話している。我々は透明性がある。」
「我々が何を望んでいるかは分かっている。だから市場がどう発展していくかを見ていく。もちろん、万が一に備えなければならない。何が起こるかは誰にもわからないから、用心しておくよ。」
ファミンは、必要な取引のスピードについて、チームは”どちらの方法でもできる”と言う。
しかし、現実には少なくとも1つのシートについては早急に取引を行いたいだろうし、フェルナンド・アロンソやオスカー・ピアストリといったドライバーを失った過去のような事態には陥りたくないはずだ。
そうすれば、2つ目のシートを確保するための時間的余裕が生まれるからだ。しかし、アルピーヌは自分たちのドライバーたちが他からも切望されていることを自覚しており、それゆえ、自分たちの運命をコントロールすることを望んでいるようだ。
エステバン・オコンは2025年に何をするのか?
エステバン・オコンはアルピーヌで多くの仕事をしており、2022年シーズンはアロンソを上回り、昨シーズンはガスリーといい勝負をした。そのハイライトはモナコでの表彰台だった。
将来について尋ねられたオコンは次のように答えた。「ご存知のように、F1では将来どうなるかわからない。今のところ、そうだね、僕は今年の仕事に集中しているよ。」
「サーキットでいい仕事をしていれば、チームはきっとそんなドライバーを欲しがるだろう。アルピーヌでは、何年も連続でいい位置にいると感じている。僕の将来がどうなるか様子を見てみるよ。」
当然のことながら、彼はメルセデスともつながっており、彼のキャリアを管理している。
「メルセデスとは長年にわたって非常に強いつながりがある。僕は長い間、彼らのジュニアプログラムに参加してきたし、今もそうだ。さっきも言ったように、将来どうなるかはこれからだ。今はアルピーヌに専念しているんだ。」
オコンにとって、メルセデスのシートを手に入れることが一番の目標であることは間違いないだろう。とはいえ、もっと経験豊富で実績のあるドライバーがいることも分かっているはずだ。
しかし、彼には選択肢がある。彼はアルピーヌで優秀な成績を残しているし、情報筋によると、ザウバーとアウディのプロジェクトにも興味があるらしい。
ピエール・ガスリーは2025年に向けて何をする?
ピエール・ガスリーはアルピーヌでの1年目に表彰台とスプリント3位以内を獲得するなど、素晴らしい働きを見せたが、ドライバーズランキングではオコンとの間にもっと多くのポイント差を置きたかったことだろう。
ガスリーはF1での血統書付きであり、2020年にはモンツァでアルファタウリから見事なドライブを披露した後、レースで優勝している。また、彼はチームメイトとうまくやっていけるという実績もある。
それを念頭に置いて、選択肢を検討するためにメルセデスとの話し合いが予想される。何はともあれ、水曜日に28歳になったガスリーは、絶好調だと感じているようだ。
「できる限りベストを尽くしたい。与えられたマシンで、チームのために最高の仕事をしたい。この数年で、チームとの協力の仕方、経験、F1への取り組み方、挑戦への対処の仕方など、自分自身が成長したと感じているんだ。」
「数年前よりも完成度は上がっていると思う。28歳になったばかりだしね。肉体的にも精神的にもとても調子がいいんだ。」
このニュースを受けてメルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフに電話したかと尋ねられた彼は次のように答えた。
「契約最終年だからね。今のところ、僕のメインはアルピーヌだ。何のために契約したのかは分かっている。そのためにフルに働いているし、チームとアルピーヌとの間で、将来的にどうしたいかという話が進んでいるところだよ。」
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