アウディ、ザウバーF1の買収を完了へ
アウディは、ザウバーのフォーミュラ1チームに対する買収を完了する準備を整えており、最近の経営陣の変更や取締役会での躊躇にもかかわらず、2026年の参戦へのコミットメントを示している。
ドイツのF1ポータル、Motorsport-Total.comとBildによる報道によると、アウディはザウバーの次の段階の買収を完了し、アウディの取締役オリバー・ホフマンが、最高経営責任者で元マクラーレンF1チーム監督のアンドレアス・ザイドルの上にザウバーの取締役に任命されたとされている。 アウディは、2022年ベルギーグランプリでマルクス・デュースマンとホフマンによるプレゼンテーションで、2026年からF1にワークスチームを参戦させる計画を発表した。
アウディ参戦計画に見直しの噂
しかし、デュースマンは昨年末にアウディCEOの座を退き、後任であるゲルノット・ドルナーはF1についてより懐疑的であると言われていた。 また、開発担当最高責任者でありF1の推進役であるホフマンは、自動車モデルの延期や販売不振の責任を負わされ、第一線からはずされる可能性も高まったと伝えられている。これらのことから、アウディは計画を見直す可能性が高く、新たに立ち上げたF1プロジェクトを売却することさえ考えているかもしれないと言われていた。
現在はアウディの買収計画は完了に向かう
しかし、こうした噂は現在、ほぼ払拭されている。2023年初めにザウバーの株を25%取得したアウディは現在、ザウバーのオーナーであるフィン・ラウシングとの取引を完了させると考えられている。当初は75%の株式が出回っていたが、『Bild』や『Bloomberg』は、アウディが100%の買収を実現すると報じている。
2024年のサウジアラビアGPを前に、ザイドルはアウディの買収が最終段階に入ったことを従業員に伝えたと言われている。
さらに、アウディが2022年10月にザウバーを「F1参戦のための戦略的パートナー」として発表したとき、そのスケジュールはこう示された。 「人員、建物、技術インフラの面におけるノイブルクの拠点の拡張は、2023年までにほぼ完了する予定だ。2026年レギュレーション用に開発されたパワーユニットをF1テストカーに搭載し、そして最初のテスト走行を行うのは2025年の予定だ」
ザウバー代表、計画はタイムライン通りに進んでいる
また、アウディがF1へのコミットメントを揺らいでいるという2024年初頭の憶測について、ザウバーのアレッサンドロ・アルに・ブラビは次のように述べた。「プロジェクトはタイムラインと株主間で合意されたガバナンスに従って進んでいる。」
「取締役会内の動きについては、われわれがコメントすることではない。しかし、我々が知っているのは、強力なサポートがあるということだ」
「アンドレアス・ザイドルはアウディの皆と緊密に協力し、2026年に向けてチームを発展させている。これが重要だ。」
「今、メディアの憶測が飛び交っている。アウディプロジェクトの状況をに対して興味を持つのは理解できることだ。」
「しかし、我々の状況は良好だ。ヒンウィルでもノイベルグでも、アウディとともにあらゆるレベルで懸命に働いている。」
「2026年という目標にますます近づいている今、私たちはさらに懸命に働く必要がある。」
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