オリバー・ベアマン、ハミルトンとアロンソからの称賛を「誇りに思う」
オリバー・ベアマンは、F1デビュー後にルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、フェルナンド・アロンソに称賛されたことは「本当に誇りに思う」と語った。
18歳のベアマンは虫垂炎で急遽手術が必要になったフェラーリのカルロス・サインツに代わってサウジアラビアGPに出走し、見事7位入賞を果たした。
ベアマンは『BBC Sport』に次のように語った。「僕にとって誇らしい日だった。特にフェルナンドやルイスのような先輩たちを見て僕は育ったんだ。彼らとサーキットを共有できたことは光栄なことだった。」
7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンはベアマンを”本当に明るい未来のスター”と呼び、2度のチャンピオンに輝いたアロンソはベアマンのドライビングを”ファンタスティックなほど素晴らしかった”と評し、ジェッダで優勝した3度のチャンピオン、マックス・フェルスタッペンはベアマンのドライビングを”信じられないような仕事”だったと語った。
ジェッダは、その高速性、コースに立ち並ぶ壁、そしてサウジアラビアの暑さから、ドライバーにとって肉体的に最もタフなコースのひとつとして有名だ。
「特にジェッダのセクター1でのGフォースはかなりタフだ」とベアマンは語った。
「一方向の3Gからもう一方向へ、そしてまたもう一方へ。それにブレーキング時の縦方向の力は、体重の5倍にもなる。」
「ラップタイムを最大化するためには壁から数センチ離れていなければならないから、体幹と首で体を安定させ、視界を正しく保つ必要がある。」
「そして、安全性を確保するために厚い耐火材の層と相まって、沸騰するんだ。あそこは本当に熱くなる。エンジンも後ろにあるし、電子機器もたくさんある。」
「F2やF3と比べてコックピットがいかに暑いかということだ。システムが複雑で、パッケージングが非常にタイトだからだ。」
ベアマンは今週末、F2が再びF1と併催される次戦(3月22~24日)に備えてオーストラリアに向かう。サインツが復帰できるかどうかはまだ確認されていないが、その予定はある。
エセックス出身のベアマンは8歳のときにレーシングカートを始め、16歳になって間もなくフェラーリに加入。イタリアに移住してレース教育を始めた。
「かなり若かったんだ。普通の大学生ほど家が近くなかったから、大変だったよ。」とベアマンは言った。
「家族がいなくて寂しかったし、週末にはできるだけ家に戻って、家族と一緒に過ごすようにしていた。」
「アカデミーには同い年くらいの人がたくさんいるから、平日はいつも食事に行ったり、遊んだりしていたよ。」
「でも今は、シミュレーターで忙しくしている。運転免許を取得したことで、少し自由が利くようになったから、ここにいることが多くても気にならないよ。」
「レースのある週末には両親に会えるし、家に帰ったりすることもあるけど、最初のころに比べたらずっと少なくなったよ。」
フェラーリのシャルル・ルクレールを含む多くの関係者は、ベアマンがF1に参戦するのは時間の問題だと述べている。しかしベアマン自身は、当面の目標はF2での2シーズン目を最大限に生かすことだと語った。
ベアマンは、プレマチームでのシーズン初戦バーレーンGPで苦戦を強いられ、F1参戦のためにサウジアラビアGPを欠場したことで、優勝候補のひとりとしてスタートしたチャンピオンシップで”現在最下位”であることを指摘する。
「1週間後か2週間後には、このことはすべて忘れ去られ、F2レースで評価されることになる。それが僕の主な焦点だ。」
「F2でできる限りいい結果を残して、その先にある自分の位置を確認したい。」
ジェッダでのパフォーマンスの後、フルタイムのF1シートが具体的なものであると感じたか?という質問に対してベアマンは次のように答えた。
「そう願っているよ。最終的には、すべては僕のパフォーマンス次第だから、1レース1レースをしっかりと戦い、できる限り良い結果を残さないといけない。」
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