ルクレール、4位に「モンツァでのフェラーリは八方塞がり」

モナコ人ドライバーのシャルル・ルクレールは2024年、フェラーリのホームレースであるモンツァで輝かしい勝者となったが、今回は表彰台は叶わず4位に終わった。ルクレールは「マックスとマクラーレンに対して勝機はなかった」と語った。
ティフォシにとって、この光景は辛いものだった。何千人もの人々がイタリアグランプリ後にモンツァのスタート・フィニッシュストレートに押し寄せ、勝利の表彰台の下でレース上位3名に敬意を表したが、表彰台にはフェラーリレッドではなく、中央にはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンのブルー、そして左右にはマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリのパパイヤオレンジが見えていた。

フェラーリドライバーの姿は表彰台になかった。シャルル・ルクレールは4位に甘んじ、ルイス・ハミルトンは6位となった。
わずか12カ月前にルクレールはここ、フェラーリのホームレースで勝利していたが、今回は勝者フェルスタッペンに対して25秒という大きな差をつけられた。そしてこれは、わずか73分のレースでのことだった。
シャルルは語る。「我々には前を走るドライバーたちのようなペースがなかった。メルセデスより少し速かったが、期待していたほどではなかった。また、より激しいタイヤ摩耗を予想していた。表彰台に乗るには十分じゃなかった」
レース序盤、ルクレールはマクラーレン勢と激しく競り合ったが、その後すぐにタイヤがオーバーヒートし始め、ピアストリに対して3位も失った。
ルクレールは続ける。「最初の周から難しかった。タイヤを適温にするのに苦労した。何度もスライドし、リアタイヤがすぐにオーバーヒートした。その時点で、オーバーヒートを抑制する以外に選択肢はなかった。問題は、それによって多くの時間を失ったことだ」
「ピアストリは最初のレスモカーブで外側から美しいオーバーテイクで僕を追い抜いた。レース開始直後にこれほど多くのタイムを落としたのは本当に残念だった。良いレースになると思っていたからね。トップ集団ほど速くはなかったが、後続ドライバーをより良くコントロールし、何か別のことを試すことができただろう」

「異なるアプローチで今日表彰台に上がれたとは思わない。全力を尽くしたが、前を走るドライバーたちのミスや大きな問題なしには不可能だった」
金曜日のフリー走行ではフェラーリが最速だったが、その後何が起こったのか。シャルルは続ける。「確かに、金曜日は速かったが、他チームが予選で全てエンジン出力を上げるため、接近してくることは分かっていた。そして予選後、我々は現実に引き戻された」
「レースで僕がもっとできることは何もなかったんだ。我々は全てを最大化した。レッドブル・レーシングは見事にやり遂げた。特定のセットアップを選択し、それが本当にうまく機能したようだね。マクラーレンはレッドブルほどではなかったが、それでも我々より速かった。我々は八方塞がりだったんだ」
今後の展望は。「バクーでは予選で良い結果を得られるかもしれないが、レースでは間違いなくタイヤの摩耗が問題になる。僕が得意とするサーキットででもあるので、可能かもしれないが、今日を見る限り、マクラーレンとレッドブル・レーシングを抑えるには程遠い状況だ。今日はあまり自信がなかったし、バクーでも同じような状況になることを恐れている」
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