F1最高責任者、12チーム目の参入に警告
イタリア、モンツァ発 — フォーミュラ1は来シーズン、11番目のチームとしてキャデラックの参入により、グリッドが22台に拡大される。しかし、さらなる拡大を期待するファンは期待を控えめにすべきだろう。F1の最高責任者ステファノ・ドメニカリは、12番目のチームの参入は近い将来には見込めないと警告した。
2016年以来初めて、ピットレーンスタートのチームがない限り、スターティンググリッドに20台を超える車両が並ぶ見込みだ。アウディもマニュファクチャラーとして選手権に参入するが、ドイツのブランドは完全に新しいエントリーを立ち上げるのではなく、ザウバーを買収する道を選んだ。
このアプローチが将来の参加者のモデルであるとドメニカリは示唆した。「我々は慎重でなければならない」と、このイタリア人エグゼクティブはモータースポーツ・ドット・コムが報じた発言で述べた。「F1にとって大きな意義を持つ参加者のみを検討する。私の見解では、もはや余地がない段階に達している。ロジスティック面で限界にある」
このスポーツは、F1フランチャイズの価値急騰に魅力を感じた投資家やプライベートファンドからの関心が高まっている。かつてフェラーリを率いたドメニカリは、ビジネスケースがこれほど強固だったことはないと認めた。「我々はこれを身をもって経験している。多くの問い合わせを受けているし、チーム側も同様だ」と彼は語った。「しかし、まさに物事がうまくいっているからこそ、慎重でなければならず、我々が築いてきたものの価値を守らなければならない」
キャデラックの参入は成長への新たな機会を示すものの、ドメニカリのコメントは、F1の統治指導部がさらなる拡大よりも現在の構造の統合に重点を置いていることを明確にしている。現時点では、22台のグリッドがスポーツの最大収容能力と戦略的上限の両方を表している可能性がある。
関連動画】
