【アブダビGP】決勝後、マルコ氏のコメント

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シーズン最終戦アブダビGPを終え、わずか“2ポイント差”でタイトルには手が届かなかったレッドブル。しかし、序盤に大差をつけられながらも104ポイント差を詰め切った後半戦の戦いぶりには、チーム内部でも大きな誇りがあるという。レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏はレース後、2025年シーズンを総括した。

Q:マクラーレンにプレッシャーをかけるため、できることはすべてやったけれど、あと一歩届かなかったという感じ?

A:そう、あと一歩だった。しかもレッドブル1台に対してマクラーレンは2台いたからね。

そして不運にも、ルクレールやラッセルがもっと速いことを期待していたけど、そうじゃなかった。

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Q: レース終盤、再度マックスをピットに入れて、2016年にルイスがここでやったように、後ろを詰まらせる作戦は検討した?

A: 彼ら(マクラーレン)が2位と3位にいた限り、それは意味がない。それに、ピアストリをハードタイヤに変えたのは彼らの賢い判断だった。

それによって、全体を詰める作戦ができなくなった。得をするのはピアストリ側だけだったから。

Q:ユウキのディフェンスについてはもっと期待していた? 彼は一度仕掛けたけど…

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A:少し気合いが入りすぎていた。

Q:「任せておけ」と無線で言っていたけど、どういう意味だったの?

A: 何て言ったって?

Q:「任せて、任せて。何をすればいいかわかってる」って言ってたよ。

A:問題は、フェラーリとメルセデスが十分に強くなかったことだ。フェラーリは5〜6周でタイヤが終わってしまうのが見えた。マックスは完璧なレースをしたし、この状況では他にできることはなかったと思う。

セーフティカーもなし。つまり、何の波乱もないレースだった。前の方でスピードバトルはあったけど、それ以外は何も起きなかった。

Q:今の気持ちは? がっかりしている? それとも誇りに思う?

A:104ポイント差を2ポイントまで縮めたことは誇りだ。ただ、2ポイント差で負けたことはがっかりしている。マックスは木曜に「この巻き返し自体が、タイトル争いの結果より重要かもしれない」と言っていた。長期的な未来、そして自信の面でもね。

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ヘルムート・マルコ氏 アブダビGP

Q:同じ考え?

A:そう、彼の自信だけじゃなく、技術スタッフも自信を取り戻した。思い出してみれば、我々はいくつか失敗したレースがあった。

マシンも競争力がなく、自分たちで立て直したんだ。特にハンガリーは痛かった。バルセロナも良くなかった。オーストリアでクラッシュしかけるまでもずっとね。振り返ると、落としたポイントはかなり大きい。

Q:ピアストリの戦略をどう見た? あれはあなたたちを少し困らせたよね。いやいや、あれは賢かった。あれで我々はスローペースにして全体を詰めることができなくなった。ハードタイヤで得をするのはピアストリだけだったから。

だからあの戦略は、実際はピアストリのためというより、たぶんランドのためだったんだろう。

Q:ホンダが去り、来年からフォードと組むことについてどう思う?

A:レッドブルが自社でエンジンを作るという、新しい道だ。ホンダが撤退すると言った時、我々はそうせざるを得なかった。

その1年後、彼らは「やっぱり続ける」と決めたけど。

もう遅かった。我々はすでに投資していたからね。その時点で自社の内燃エンジンもすでに動いていた。

Q:マックスはタイトルを取らなかったけれど、勝利数もポール数もマクラーレンより多い。パドックの多くは、彼を今季のベストドライバーと見ている。去年よりもさらにいいパフォーマンスを見せたと思う?

F1でのベストシーズン?

A:そうだね。信じられないレース、印象的な走りだった。

信じられないオーバーテイクもあった。

でも歴史に残るのはチャンピオンだけだ。

ただ、彼の評価という点では、大きなプラスになったと思う。

Q:さっきも言ったが、この巻き返しについて、冬に向けてどれだけ自信になった?

A:とても重要だった。もし我々が競争力のあるシャシーを作れるとわからなかったら、スタッフ全員にとって大きなハンデになった。

でも今は、できるということを皆がわかっている。ただ、それを継続してやらなければならない。

来年のマシンはもっと広い作動ウィンドウを持つことを願っているよ。

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