マクラーレン代表ステラ、2026年開幕前に警鐘「期待を上げすぎるべきではない」
マクラーレンは2025年シーズン、コンストラクターズ選手権を連覇するとともに、ランド・ノリスがドライバーズタイトルを獲得するという完璧に近い結果を残した。しかし、チーム代表のアンドレア・ステラは、来季2026年に向けて楽観視しすぎるべきではないと警告している。
今季は復調したレッドブル・レーシングとの激しいタイトル争いが最終戦までもつれたものの、成績を振り返ればマクラーレンの優位性は明らかだった。ウォーキングのチームは、ノリスがタイトルを決める前にコンストラクターズ王座を確定させている。
最終的にノリスとオスカー・ピアストリの2人で獲得したポイントは合計833点。アブダビ最終戦終了時点で、ランキング2位のメルセデスに364ポイントもの大差をつけた。24戦中14勝をマクラーレン勢が挙げ、さらに20回の表彰台フィニッシュが大量得点につながった。

それでもステラは、2026年シーズンを前に慎重な姿勢を崩していない。来季は大規模なレギュレーション変更が予定されており、全チームが事実上ゼロからのスタートを強いられるからだ。ステラは「Sky Italia」の取材に対し、次のように語っている。
「すべてが新しくなります。シャシー、エンジン、そしてタイヤのすべてが同時に変わるというのは、F1の歴史でもおそらく初めてのことです」
そのため、現時点では勢力図を測る材料は存在しないという。
「すべてが完全に新しいので、どのチームがどこにいるのかを判断する基準はありません」
ウォーキングのファクトリーでは開発が順調に進んでいるものの、それが結果に直結するとは限らないとステラは強調する。
「私たちが見ている開発の方向性は前向きで重要なものです。しかし、他のチームがどんなマシンを持ち込んでくるのかは分かりません」
王者として迎える2026年シーズンだが、マクラーレンはあくまで冷静に、新時代への備えを進めている。
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