リカルド、F1復帰で “生まれ変わり”と “活力を取り戻した”と感じる
サマーブレイクを終えてアルファタウリからF1に復帰したダニエル・リカルドは、”生まれ変わった”、”活力を取り戻した”と感じているという。
昨シーズン限りでマクラーレンとの契約を1年早く終了させたリカルドは、2023年のテスト兼リザーブドライバーとしてレッドブル陣営に加わった。その後、アルファタウリがニック・デ・フリースを放出したサマーブレイク明けに、リカルドに再びレースの機会が巡ってきた。
ザントフォールトのプラクティスでクラッシュした際に手を負傷し、最終的に5レースを棒に振ったリカルドだが、メキシコ・シティでは予選4番手、決勝7位と好調な走りを見せ、復調をうかがわせた。
リカルドは、この負傷が理想的な復帰のシナリオを台無しにしてしまったのではないかと尋ねられ、次のように答えた。
「もちろん、起こってほしくはない事故だった。不快だったし、痛かった。でも、明らかにそれが終わった今、僕は今年をポジティブに振り返っている。だって1年前、ここに座っていたときは『これが僕にとって最後のレースになるかも?』と思っていたからね。」
「大げさに言うつもりはないけど、本当に分からなかった。正直、五分五分だと思っていた。だから、この1年を過ごして、また少し生まれ変わったような気分だよ。またエネルギーが湧いてきたんだ。」
「第二の風が吹いている感じだ。手を怪我してしまったことを言うなら、それを挫折のように感じられないことが、それを物語っていると思う。もしかしたら、あの不運な事故が重大な結果をもたらすと考える人もいるかもしれない。ダニエルはもう諦めたほうがいいんじゃないか、って。」
「でも、僕はそうは思わなかったし、そう思ったことは一度もない。」
リカルドは、優勝を狙えるマシンに乗っていなくても、まだまだ楽しめることに気づいたという。
「このスポーツにおける僕の楽しみは、結果に基づくものであってはならない。何が良いレースなのか、何がいいラップなのかがわかるから、夜も眠れるんだ。毎回勝たないといけないわけではない。」とリカルドは付け加えた。
「去年は、後方で戦うなら戻りたくはないって言ったけど、それは僕にとって意味がなかった。」
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