小松礼雄、テスト分析と今シーズンへの期待を語る

ハースのチーム代表を務める小松礼雄が、プレシーズンテストの成果と2025年シーズンに向けたチームの期待について語った。テスト最終日にいくつかの課題に直面したものの、小松はチームのパフォーマンスについて楽観的な見方を示している。
テスト結果は好不調混在
プレシーズンテストを振り返り、小松はチームがいくつかの問題に苦戦したものの、自分たちの立ち位置を確実に把握していると認めた。
「我々は完全に理解できているわけではない」と彼は述べた。「もし初日に見られたパフォーマンスを取り戻せれば、我々は妥当な状態にあると思う。正確にどこにいるかはわからないが、戦うべき場所で戦えるはずだ」
また、彼はトラックコンディションとセットアップの違いによるパフォーマンスの予測不可能な性質を強調した。
「トラックコンディションの問題があり、さらにクルマに別の問題もあった。ダウンフォースレベルも異なっていた。つまり、あまりにも多くの未知数があるということだ」
激しいミッドフィールド争い
小松は、複数のチームが大幅な向上を示す中、今シーズンのミッドフィールド争いが特に激しくなるだろうと指摘した。
「誰もが向上することは予想していたが、みんなかなり良さそうだ。彼らと戦えるなら、それは良いことだ。差が大きくなければ良いが、とても接近している。どのサーキットに行くか、どのトラック温度になるか、どのダウンフォースレベルか、タイヤがどう機能するかによって、順位は変わるかもしれない」
ドライバーの合流とチームの士気
エステバン・オコンとオリバー・ベアマンという二人の新ドライバーを迎えたチームについて、小松は彼らの合流状況に満足していると述べた。
「良い状態だ。私たちが予想していたことと特に変わりはない。エステバン(オコン)は非常に積極的で、勤勉で、エンジニアとの情報交換も良好だ。すべてがかなり、かなりポジティブだ」
アルピーヌからの移籍後のオコンの様子について、小松はフランス人ドライバーに新たなエネルギーが生まれていると観察した。
「昨年末の彼の態度からは、彼がハッピーではなかったことがわかった。しかし今は、新たなスタートであり、新しいエネルギーとモチベーションがある」
2024年への期待のバランス
今シーズンのチームの目標について聞かれた小松は、今後の課題を認識しつつ、慎重な回答をした。
「今年も昨年と同じ結果を得るためには、はるかに優れたチームでなければならない。なぜなら、誰もが向上するからだ。期待を管理するのは難しい。なぜなら、誰も以前の状態に戻りたくないからだ。コンストラクターズランキングで6位を達成するのは大変な挑戦だ。すべてを正しく行えば達成可能だと思うが、すべてが正しくなければならない」
小規模チームの一つであるにもかかわらず、小松はハースの競争力に自信を持っている。
「我々は依然として最小のチームではあるが、組織、プロセス、そして協力の仕方において大幅に改善したと思う。一貫して戦うためには、エンジニアリングの理解と人材からあらゆる可能性を引き出さなければならない」
ハースがシーズン開幕に向けて準備する中、小松と彼のチームは自分たちの強みを最大限に活かし、予測不可能な課題に立ち向かうことに集中している。
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