ホーム » F1 ニュース » ホンダ、PU開発トップの角田哲史LPLを更迭、後任に深尾洋一朗氏を起用

ホンダ、PU開発トップの角田哲史LPLを更迭、後任に深尾洋一朗氏を起用

· ·
aston martin honda italian gp 2026

2026年シーズンからアストンマーティンとワークスパートナーシップを組むホンダレーシングは9月14日、F1パワーユニット(PU)開発プログラムのトップであるラージ・プロジェクト・リーダー(LPL)を交代させる組織再編を正式発表した。

2026年規定に対応したPU開発を率いてきた角田哲史LPLが退任し、10月1日付で現アソシエイトLPL兼制御開発部統括の深尾洋一朗氏が新LPLに就任する。

巨額予算とニューウェイ加入も実らず。コンストラクターズ9位の悲劇

2026年の新パワーユニット規定導入にあわせ、アストンマーティンはトップチーム並みの超大型予算と天才デザイナーのエイドリアン・ニューウェイ氏、さらに最先端の自社風洞施設を導入して今季に臨んだ。

しかし蓋を開けてみれば、アストンマーティン・ホンダの2026年シーズンは惨惨たる結果となっている。マシン開発の遅れに加え、ホンダ製PUの出力不足と直進スピードの欠如、さらには信頼性の低さが致命的となり、ライバル陣営の後塵を拝し続けている。

ここまでアストンマーティンが獲得したポイントはわずか3ポイントでコンストラクターズランキング9位。新規参入のキャディラックの上に位置するのみという屈辱的な状況が続いている。

サマーブレイク明けのザンドフールト(オランダGP)でフェルナンド・アロンソが9位入賞を果たしたものの、続く超高速サーキットのモンツァ(イタリアGP)や、初開催となったマドリードGP(マドリンク)の直線区間ではライバル勢に圧倒される走りが浮き彫りとなった。

HRC「計画的な移行」を主張も、迫られる2027年向け早期体制立て直し

HRCは今回の人事について「PU開発の加速と、次世代エンジニアへの確実な技術継承を目的とした計画的な移行」と説明している。しかし、現場やメディアの間では実質的な更迭劇と受け止められている。

新LPLに就任する深尾洋一朗氏は、2002年にホンダに入社。制御システム開発からキャリアをスタートし、MotoGPプロジェクトやハイブリッドシステムの開発を経てF1プロジェクトに参画してきた人物だ。

「2026年の新レギュレーション導入を受け、さらに2027年以降に予想される追加の規約改正を見据え、ホンダは早期に新体制へ移行することで強固な開発基盤を確立し、極めて高い競争力を持つパワーユニットを提供することを目指す」

アストンマーティンオーナーのローレンス・ストロールやアロンソらからの圧力も強まる中、新リーダーとなる深尾氏のもとでホンダがどのようにPUのパフォーマンスを取り戻し、名門復活への軌道修正を果たせるのか、真価が問われることになる。

【関連記事】

類似投稿