ハジャー、レッドブル昇格の可能性に「まだ準備ができていない」

レーシングブルズで活躍するアイザック・・ハジャーが、レッドブル・レーシングへの昇格の可能性について慎重な姿勢を示し、マックス・フェルスタッペンとコンビを組む準備がまだ整っていないと率直に語った。周囲からの期待が高まる中、ハジャーは冷静な自己分析を披露している。
今シーズン、オーストラリアでの練習走行中にクラッシュを喫した後、ハジャーは目覚ましい成長を見せていた。定期的にQ3進出を果たし、ポイント獲得を重ねる活躍により、レッドブルファミリー内でリアム・ローソンに次ぐ注目株として頭角を現している。
この急速な躍進は、特に角田裕毅が直面している困難な状況が、フェルスタッペンの将来のチームメイト候補に関する憶測を加速させる要因となっている。4度のワールドチャンピオンのパートナーという重責について問われた際、ハジャールは興味深い心境を明かした。
この昇格の可能性について質問を受けたハジャーは、「興味がある」という表現を用いながらも、2025年の早期昇格が自身の成長を阻害する可能性があると考えていることを明かした。この見解は、元世界チャンピオンのニコ・ロズベルグが最近指摘したRB21の極端な要求レベルの高さと一致している。
「リアムと裕毅は優秀なドライバーだ」とハジャールは語った。「もちろん興味がある。これは、もし、マックスとチームを組むことがあれば、その理由を説明することができるできる唯一の言葉だ。それが僕が言うことができるすべてだ。しかし、僕は準備ができていない、それは事実だ。僕が今いる場所で経験を積むのは良いことだと思う。毎週末を最大限に活用しており、多くを学んでいる。レーシングブルズでこのマシンを管理するのが好きだ」
一方で、ハジャーは最近、レーシングブルズチーム内での信頼関係が深まっていることを実感している。チーム側が他チームへの移籍を阻止するために彼を「手放さない」と冗談めかして表現するほど、その価値を認められている状況だ。
「良いことだと思う」とハジャーは付け加えた。「それは、僕がチームに十分に慣れてきたことを意味する。僕はこのチームにいられて幸せだ。彼らは僕に多くの価値を与えてくれる。だから、僕は感謝することができ、現在の状況に非常に満足しているんだ。初心者の僕にはとても素晴らしいことだよ」
この発言からは、ハジャーが持つ冷静な判断力と、現在の環境での成長を重視する姿勢が窺える。急激な昇格よりも着実な経験積み重ねを選択する彼のアプローチは、長期的なキャリア構築において賢明な選択と言えるだろう。レッドブルファミリーの将来を担う逸材として、彼の慎重かつ戦略的な歩みが注目を集めている。
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