フェルスタッペン引退説にメキース代表が回答
レッドブルのマックス・フェルスタッペンに浮上した“引退説”について、チーム代表のローラン・メキース氏が自身の見解を語った。
発端となったのは、父ヨス・フェルスタッペンの発言だ。かつてF1で107戦に出場した経験を持つヨスは、現行マシンの特性によって“走る喜び”が失われつつあると指摘し、息子がモチベーションを失う可能性に懸念を示した。
「本来、F1ドライバーは勇気とスキルが報われるべきだ。しかし今のマシンでは、コーナーを最速で駆け抜けようとすると、結果的にラップタイムが遅くなってしまう。速いコーナーで電気エネルギーをチャージしなければ一周を走りきれないからだ。これではレースの感覚が失われてしまう」
さらに、こう続けた。
「今のマシンを運転することは、マックスにとって挑戦とは言えない。正直なところ、彼がモチベーションを失ってしまうのではないかと怖くなる。F1マシンでレースをすることは、彼にとって最高の喜びだった。だが今は、かなり暗い見通しを持っている。彼の将来にとって、間違いなく問題になり得るだろう」
こうした発言を受け、ファンの間では「本当に引退してしまうのか?」という不安が広がっている。
しかし、メキース氏はその可能性を明確に否定した。
「そのような話は一切していない。我々にはやるべき仕事が山ほどある。マックスが自らのドライビングで違いを生み出せるようなマシンを用意できれば、彼はもっと満足するはずだ」
そして、現在チームが注力しているのはあくまでマシン開発であると強調する。
「マシンを速くすること、それが今、我々の議論の100%を占めている」
また、新レギュレーションについては「ポジティブな面と難しい側面の両方がある」としつつ、他チームと協議しながら改善を模索していく姿勢を示した。
パフォーマンス面についても現状を冷静に分析している。
「日本での状況はメルボルンと大きく変わらない。トップからは約1秒遅れ、フェラーリからも0.5秒遅れている。さらにマクラーレンも同等のレベルにあり、我々は現状4番手だ」
その要因については、単なるセットアップの問題ではないと説明する。
「根本的なパフォーマンス不足と、マックスが限界まで攻めきれる状態を作れていないこと、その両方が影響している。特定の弱点が全体のパフォーマンスを押し下げている」
それでも、メキース氏はチームの巻き返しに自信を見せた。
「今は厳しい状況に見えるが、こうした困難を乗り越えて前進していくことこそが、我々のチームの強みだと確信している」
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