【オーストリアGP】ルクレール、巻き返しを誓う─フェラーリ内で存在感高めるハミルトンを追撃
チームメイトのルイス・ハミルトンに後れを取る状況が続くシャルル・ルクレール。しかし本人は、マシン適性の問題を否定し、オーストリアGPでの巻き返しに自信を見せている。
レッドブル・リンクで通算5度の表彰台を獲得し、2022年には勝利も挙げているルクレール。しかし今シーズン、チームが約2年ぶりに優勝争いへ復帰した中、ここ数戦で存在感を示しているのはハミルトンだ。
2025年にはマシンへの適応や担当エンジニアとの連携面で苦戦していたハミルトンに対し、ルクレールが優位に立っていたが、2026年は状況が一変した。新型マシンへの適応を進めたハミルトンは安定して結果を積み重ね、王者らしい存在感を取り戻している。
一方のルクレールは、マシンへの信頼感やレース結果の面で苦しい時間を過ごしてきた。
カナダとモナコでは「ブレーキのフィーリングが合わない」と訴え、スペインからはハミルトンと同じカーボン・インダストリー製ブレーキディスクへ変更。しかし、その後もハミルトンとの差を縮めるには至らず、ランキングでは40ポイント差をつけられている。
迎えるオーストリアGPは、流れを変える重要な週末となる。
スペインで復調の兆し、求めるのはミスのない週末
レッドブル・リンクのパドックに姿を見せたルクレールは、現在の状況について冷静な姿勢を崩さなかった。
「特別なプレッシャーは感じていないよ。ノーミスでクリーンな週末を送りたい。そうすれば、結果は自然とついてくるはずだ」
しかし、ここ数戦については苦戦を認めている。
「ここ最近のレースが楽しいものではなかったのは確かだ。カナダとモナコでは、マシンの中で快適とは言えず、車への信頼感を少し失ってしまっていた。それに加えて、モナコとスペインでのリタイアも痛かった。あまりにも多くのポイントを失ってしまった」
ただ、前戦スペインでは改善の手応えも得ていたという。
「ポジティブな面を挙げるなら、バルセロナでは再びマシンが手に馴染む感覚が戻っていた。ここでもその流れを継続したい。僕たちのマシンが“勝てるクルマ”であることはわかっているし、自分の仕事を完璧にこなせば、また勝つことができる」
マシン適性論を否定「制限は感じていない」
現在パドックでは、「2026年型フェラーリは、ハミルトンのドライビングスタイルにマッチするように作られているのではないか」という見方も聞かれている。
しかしルクレールは、その解釈を明確に否定した。
「それは事実じゃない。今年のマシンはセットアップの自由度がかなり広いんだ。だから僕が何らかの形で制限されているということは一切ないよ」
さらに、根本的な競争力不足ではないと説明する。
「マシン自体に問題があるわけじゃない。開幕当初はとても調子が良かったからね。さっきも言った通り、カナダとモナコの2戦に関しては、僕自身のフィーリングの部分で制限がかかってしまっていただけなんだ」
オーストリア攻略の鍵はタイヤマネジメント
では、今週末のオーストリアGPでフェラーリはどこまで戦えるのか。
ルクレールは簡単な週末にはならないと見ながらも、気候条件には一定の期待を寄せている。
「ここでの戦いは決して簡単なものにはならないだろう。データ上では、今回のレイアウトは僕たちよりもメルセデスの方が有利なはずだからね。
でも、今週末はかなり暑くなる予報が出ている。スペインでもそうだったが、フェラーリはこうした過酷なコンディションでのタイヤマネジメントに強みがある」
さらに、コースとの相性にも自信を見せた。
「僕はレッドブル・リンクが大好きだし、いいリズムで走れるお気に入りのトラックだ。最後に勝ってからしばらく時間が経っていることなんて、走っている時は全く考えないよ」
そして最後に、自らの巻き返しを誓った。
「フェラーリが勝てるマシンであることは、ルイスが証明してくれた。次は僕自身がそれを行動で示す番だ」
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