元フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏、跳ね馬への辛辣な一言
長年フェラーリの会長を務めたルカ・ディ・モンテゼーモロ氏は、古巣に対して遠慮のない物言いをすることで知られている。その彼が、最近もフェラーリに対して皮肉の効いたコメントを放った。
モンテゼーモロ氏は24年間にわたりフェラーリ会長としてチームを率いたが、2014年にセルジオ・マルキオンネ氏へその座を譲った。退任に際して、この名物イタリア人は次の言葉を残し、強烈な印象を与えている。
「彼らは私をフェラーリから追い出すことはできる。しかし、私の中からフェラーリを消し去ることは決してできない」
もっとも、市販車の分野に関しては、その後立場に変化が見られた。昨年6月、78歳のモンテゼーモロ氏は、マクラーレン・グループ・ホールディングスの取締役、そして9人目の取締役会メンバーに就任したことが正式に発表された。同社は、ウォーキングを拠点とするF1チームの少数株式も保有している。当時、モンテゼーモロ氏は「私の心は常に赤のままだ」と強調し、自身のマクラーレンでの役割はモータースポーツとは無関係であると念を押していた。
しかし、F1という最高峰の舞台を、彼は今も情熱をもって見守り続けている。そして、かつての古巣が見せている期待外れのパフォーマンスについては、容赦なく言及する。これまでも、フェラーリのチーム運営を「計画性も魂もない」と厳しく批判してきた。
そして、イタリア紙『クオティディアーノ・スポルティーヴォ』の最新インタビューでも、その辛辣さは健在だった。本来は、モンテゼーモロ氏自身がファンと公言するサッカークラブ、ボローニャについて語る内容だったが、「ボローニャとマラネロのフェラーリ、どちらが先にタイトルを獲得すると思うか」と質問されると、彼はこう言い切った。
「今のマラネロの状況を見れば、ボローニャの方が先にタイトルを獲るだろう」
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