フェルスタッペン、マクラーレンに警告「アブダビでは何が起こってもおかしくない」
マックス・フェルスタッペンは、カタールGPでマクラーレンが犯した戦略ミスを受け、タイトル争いは「何でも起こり得る」と強調しつつ、最終戦アブダビでの逆転を視野に入れていることを明確にした。
問題となったのは、同GPの7周目に出動したセーフティカーのタイミングだ。各タイヤの使用上限が25周に制限されていたにもかかわらず、マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリをピットへ入れず。この判断がレース全体の流れを大きく変えた。
フェルスタッペンは、他のライバル勢が一斉にピットインした状況を的確に利用し、序盤で失った主導権を再び掌握。その後はリードを維持し、通算70勝目を達成した。ピアストリは10秒以内に迫ったものの逆転には至らず2位、ノリスは終盤にキミ・アントネッリを抜き4位を取り戻した。
この勝利によりフェルスタッペンは、アブダビで再びタイトルを争える位置までポイント差を縮めた。レース後、彼はマクラーレンが逃したチャンスをレッドブルが確実に掴んだと自信を示した。
フェルスタッペンは次のように語っている。
「私たちにとって信じられないレースだった。セーフティカーの下で正しい決断を下せた。それが勝因だ」
そして、最終戦への展望についても強い意欲を見せた。
「これからすべてはアブダビで決まるが、こういう最終決戦では何が起こる可能性もある」
また、ピットに入らなかったマクラーレンの判断について問われると、フェルスタッペンはこう述べた。
「『これは興味深い決断だな』と思ったよ。その時点ではギャップが小さいのは分かっていたけれど、タイヤをどう温存するかが重要だった。ここでは摩耗が非常に大きい。残り25周でどうなるか不安もあったが、うまくいって良かった。何でも起こり得るから、あとは様子を見るだけだ。特に心配はしていないよ。」
4度の王者は、いよいよ迎えるアブダビでのタイトル決戦に向け、完全に戦闘モードに入っている。
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