ノリス、オーストリアGPでピアストリとの争いを制して優勝

マクラーレンのランド・ノリスは、レースの序盤と終盤にオスカー・ピアストリからのプレッシャーに完全に耐えた、優勝を獲得した。マクラーレンの2人に大きく遅れをとったフェラーリのチャールズ・ルクレールが3位に入賞し表彰台を飾った。
ピアストリがレクレールをオーバーテイク、フェルスタッペンが接触
レース開始前、スターティンググリッドでウィリアムズのカルロス・サインツのマシンが動かずレースへの参加を断念。サインツはマシンに残ったが、リアブレーキからの出火がありここで棄権。
ランド・ノリスはスタートでトップペースを維持し、オスカー・ピアストリは最初のターンからルクレールをオーバーテイク。キミ・アントネリは、タイアがロックアップし、マックス・ヴェルスタッペンに衝突。そのまま、アントネッリとフェルスタッペンは共にマシンを降りることを余儀なくされた。
マクラーレンでの内部戦い
序盤からピアストリはノリスに対しDRS圏内でプレッシャーをかけ続け、11周目にはターン3でオーバーテイクに成功するが、すぐさまDRSを使ったノリスがターン4でポジションを取り戻す激しいバトルを展開。
さらに数周後、ピアストリはターン4で非常に遅いブレーキングを仕掛け、ノリスの右リアに接触しかけるシーンも。これに対し、マクラーレンは無線でピアストリに対して不満を表明。
ノリスはこの直後にハードタイヤに履き替えるピットストップを敢行。一方のピアストリは4周後にピットインするも、コース復帰時には5秒以上の差がついてしまった。
中団では、角田裕毅がターン4でフランコ・コラピントに接触し、10秒のタイムペナルティを受けた。フェルスタッペンのリタイアと合わせて、レッドブルにとっては厳しい日曜日となった。
ノリスの勝利
2度目のピットストップ後、ピアストリは周回遅れのマシンも利用しながら徐々に差を詰めたが、ノリスを捉えるには至らず。ノリスがそのままトップでチェッカーを受け、貴重な勝利を手にした。
表彰台は、1位ノリス、2位ピアストリ、3位ルクレール。フェラーリの2台が続き、ジョージ・ラッセルが5位。リアム・ローソンは予選と同じく6位でフィニッシュし、堅実な週末を締めくくった。
フェルナンド・アロンソはガブリエル・ボルトレートの猛追を抑えて7位。ボルトレートは8位でゴール。特筆すべきは、最後尾スタートから9位まで順位を上げたニコ・ヒュルケンベルグの走り。さらにエステバン・オコンも17番手スタートから10位に入り、1ポイントを獲得した。
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