【サウジアラビアGP決勝】各チーム・ドライバーのコメント
レッドブル
フェルスタッペンは見事なスタートで1コーナーまで独走。ノリスがピットインを見送ったため一時はリードを失ったが、すぐにマクラーレンをパスして、今季2連勝を飾った。また、ペレスは3番グリッドからの追い上げを強いられたが、ピットストップでルクレールやノリスをパス。セーフティカーが導入された後のピットレーンでの混乱でアンセーフリリースを行ったとみなされ、5秒加算のタイムペナルティを受けたが、ルクレールに対するアドバンテージは大きく、ペレスの2位はそのままの順位で確定した。
マックス・フェルスタッペン 1位
「100回目の表彰台を獲得できてうれしい。今年のスタートはとても良かったし、まだマシンのポテンシャルをフルに引き出せていないから、この勢いを維持したい。セーフティカーによるピットストップが早かったので、ペースの管理に取り組まなければならないことはわかっていた。このサーキットでは常に限界で走ってリスクを冒したくないから、プッシュするたびにギャップを広げようとしたんだ。」
「レース中はハードタイヤでのスティントがとても長かったけれど、マシンのペースはとても良かったし、タイヤマネジメントもうまくいった。最後のスティントではタイヤが冷えてきて、グリップを失いがちだったけれど、僕たちは最後までプッシュしたし、今日はすべてがうまくいったと思う。最終的な目標はチャンピオンシップを争うことなので、最高のスタートを切ることができた。」
セルジオ・ペレス 2位
「残念なことに、序盤のセーフティカーが僕たちのレースをかなり悪くしたと思う。さらにランドとルイスを抜くまでトラフィックに捕まって、7秒から8秒を失ってしまった。優勝を狙うには、もっと速くトラフィックを抜ける必要があったが、それ以外は力強いドライブとパフォーマンスだった。今週末は僕が求めていた2歩前進ができたと感じている。フェラーリにはペースがあるし、もっと僕たちに近づいてくるサーキットもあると思う。」
「マックスは超ハイレベルなドライビングをしているし、今シーズンの予選と決勝で最大限の力を発揮した唯一のドライバーだと思う。でも、僕には彼という最高の挑戦者がいるのだから素晴らしいことだ。毎週末、進化し続けなければならない。今はメルボルンに全神経を集中し、ここジェッダで成し遂げたことのさらに上を目指している。」
クリスチャン・ホーナー:チーム代表
「今日はとてもよくまとまったレースで、唯一のミスと言えばアンセーフリリースだったが、チェコは2位をキープするのに十分な手ごたえがあったし、マックスは終始安定した走りで連勝を飾った。また、マシンは週末を通じて素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたし、ドライバーたちも今季2度目のワン・ツーを達成するためにそれぞれの役割を果たしてくれた。コースサイドでも、ホームのミルトン・キーンズでも、チームは信じられないほど高いレベルで運営されていることがわかると思う。」
「RB20は我々にとってRB19からのアグレッシブな進化だったが、バーレーンで圧倒的なパフォーマンスを見せた後、別のサーキットに来てまた良いパフォーマンスを発揮している。メルボルンでは、また違ったチャレンジが待っている。可能な限りベストな形でシーズンをスタートできたし、チーム全体がこの調子を非常に長い残りのシーズンも続けたいと思っている。」
フェラーリ
ルクレールは最初のコーナーでペレスと並び、厳しいながらもフェアなレースを展開。しかしレッドブルの勢いを抑えきれず、数周でペレスの後方に後退。比較的静かなレースを終えて3位でゴールした。ベアマンについては、ソフトタイヤでスタートした2人のドライバーのうちのひとりだった。1周目の混戦のなかでも緊張を見せずに角田に食らいついていった。セーフティカーが入った後、ベアマンはヒュルケンベルグをオーバーテイクし、接近戦で強さを見せつけた。終盤ノリスが近づいてきた際にはミスなく走ることが求められたが、そのままフィニッシュし見事デビュー戦で7位を飾った。
シャルル・ルクレール 3位
「今日は自分たちのポテンシャルを最大限に発揮できた。ミディアムでは少し苦戦したし、ハードは最初はトリッキーだったけれど、スティントを通して改善されたし、DRSにも助けられてファステストラップを記録することができた。全体的に、マシンの中でのフィーリングはよかったよ。」
「オリバーは今週末、並外れた仕事をしてくれた。FP3からF1マシンに乗り込んで、マシンのことを知らないし、コースもシーズンで最も難しいもののひとつだ。しかし、彼がスピードに乗るまでの早さには素晴らしいものがあった。週末を通して、彼がとてもハッピーでエキサイトしているのを見ることができて本当にうれしかった。」
オリバー・ベアマン 7位
「スクーデリア・フェラーリでF1初レースを経験できたことは素晴らしい経験だし、チャンスだった。ランド(ノリス)とルイス(ハミルトン)がソフトタイヤで僕の後ろにいたときは、特に体力的に厳しかった。ギャップを保つために全力でプッシュしなければならなかったし、常にミラーをチェックしながら集中し続けなければならなかった。ソフトタイヤで快適に走れていただけに、セーフティカーがあんなに早く出てきたのは残念だった。でも、もちろんあそこでのピットインは最適だったし、結果にはとても満足しているよ。」
「今日はすべてを最大限に生かすことができたし、とても楽しかった。この週末のことは決して忘れないだろう。僕をサポートして、チャンスをくれたチーム全員に感謝している。」
フレデリック・バスール:チーム代表
「今日のシャルルについては、レース序盤にクリーンエアで走れなかったことのツケが少し回ってきたと思う。残念ながら、ピットストップ後にランド・ノリスに遅れをとってしまい、セルジオ・ペレスに接近することができなかった。全体的には、シャルルは堅実なレースを展開し、前方のコースがクリアなときにはレッドブル勢のペースに合わせることができた。ライバルを打ち負かすにはプレッシャーをかけなければならないが、今日はそれができなかった。しかし、良いニュースは、タイヤのデグラデーションが最小限に抑えられたことだ。」
「オリバーについては、彼がマシンに乗ることになった経緯を考えれば、特別な期待はしていなかった。それなのに、彼はこの2日間を驚くほどうまくこなし、まるでベテランのようだった。スタートもピットストップも、彼にとっては初めての経験ばかりだったが何の問題もなかった。彼は常に冷静で、無線でのフィードバックも的確だった。そして徐々にマシンに対する自信を深めていき、終盤にはランド(・ノリス)とルイス(ハミルトン)という2人の偉大なドライバーを自分の後ろにつけることができた。」
「カルロスが手術から24時間後にコースに合流できたのは良かった。そして、彼がオーストラリアでレースをすることができることを願っている。この週末でわかったことは、もしまた必要があれば、準備万端のリザーブドライバーが控えているということだ。」
マクラーレン
ピアストリは素晴らしいスタートを切って序盤にアロンソを抜き去り、セーフティカー先導のもとでピットインを指示された。マクラーレンのダブルピットストップに対する懸念からノリスは数周にわたってレースをリードすることになった。しかし、セーフティカーも赤旗中断もなかったため、ノリスのピットストップは8番手まで順位を下げ、前を行くフェラーリを追いかけるための周回数を使い果たした。ピアストリは堅実なレースで4位でフィニッシュした。
ランド・ノリス 8位
「妥当なレースだった。僕らが今回試したピット戦略は、最終的にいい結果にはならなかった。でも、チームのためにあらゆる選択肢を確保しようとしたのだから、その時の判断は正しかったと思う。今日のマシンはそれなりにペースが良かったので、2、3ポイントを逃したかもしれないが、できることはやったと思う。ギャンブルはうまくいくこともあれば、そうでないこともある!だからまだ満足している。今日のペースはとても良かったと思う。次に向けて頑張ろう。」
オスカー・ピアストリ 4位
「P4! あのレースで得られたものは間違いなく最大限のものだと思うし、それをうまくやり遂げることができた。ルイスの後ろにずっと張り付いていたのはちょっと悔しかったけど、この週末で獲得できると予想していたポイントの中では一番多かったと思う。次のメルボルンでのホームレースが待ちきれない。地元のサーキットで、オージーのファンの前でレースをするのがとても楽しみだ。」
アンドレア・ステラ:チーム代表
「ここサウジアラビアで、またしても力強い結果を残すことができた。オスカーは週末を通じて非常に堅実な走りを見せ、今日は昨日の好調な予選を生かして4位でフィニッシュした。」
「ランドとは、セーフティカーが出たときにチームとして作戦を分けることにした。しかし、残念ながらセーフティカーも赤旗も出なかったので、ランドは本来いたであろう位置から2つほど順位を落としてしまった。それにもかかわらず、ランドはとてもいいドライビングをしてくれた。」
「開幕からの2戦は、シーズンを通して発展していく戦いになるということを認識しながら、ポジティブに捉えている。そして、表彰台まであと一歩のところまで近づけたことをうれしく思うし、マシンのどこを改善し続けなければならないかもわかっている。」
アストンマーティン
ストロールがウォールに接触してサスペンションを壊し、そのままバリアに突っ込んでしまったため、早々にセーフティカーが導入された。フェンスの後ろでマシンの撤去を見守るストロールは無事だったもの、悔しさをにじませた。これにより、アストンマーティンはアロンソ1台となり、アロンソは後方のマシンのペースに不安を感じているようだった。しかし、序盤でピアストリに離されたものの、ラッセルを寄せ付けない十分なペースがあり、2戦連続のポイントフィニッシュを果たした。」
フェルナンド・アロンソ 5位
「今日のレースを5位でフィニッシュできてとてもうれしい。マクラーレン1台、フェラーリ1台、メルセデス2台の前でフィニッシュできたことはチームにとって素晴らしい結果だし、おそらく現時点で達成できる最大限のことだと思う。」
「でも、スタートからフィニッシュまで激しいレースだったことは間違いなく、レースのほとんどでジョージ(ラッセル)のすぐ後ろにいた。ハードタイヤで40周以上走るという、ちょっと未知の世界だったけれど、それをうまくコントロールして1ストップ作戦を成功させることができた。これからのシーズンはとても長いので、長期的な視点に立ち、さらなるパフォーマンスを追い求めていく。」
ランス・ストロール DNF
「良い週末を締めくくるには残念な結果になってしまった。周りのマシンのほうが断然速かったし、タイヤはすでに苦しくなっていたから、序盤は本当にハードにプッシュしていた。ギャップを作ろうとして、ウォールに軽く接触してしまった。」
「チームは両レースでポイントを獲得したし、マシンにはもっとペースがあると感じている。オーストラリアは僕にとって本当に楽しいレースであり、楽しい国だからすでに次のレースを楽しみにしているし、また勢いを取り戻せると思う。」
マイク・クラック:チーム代表
「フェルナンドが力強い走りを見せてくれ、10ポイントをチームに持ち帰ってくれた。両ドライバーともスタートで大きなプレッシャーを受け、ポジションを守るため懸命にプッシュしなければならなかった。しかし、残念ながら、ランスの小さなミスは大きな代償となってしまった。ここは容赦のないストリートサーキットで、このような状況で重要なのはランスが無事であることだ。」
「チームのみんなのハードワークに対して、最大限の感謝をしたい。中東での3週間はとても忙しかった。しかい全体的にポジティブなスタートを切ることができたし、シルバーストンに持ち帰るデータもたくさんある。すでに次のレースに集中しているよ。」
メルセデス
ラッセルはとても孤独なレースだった。序盤はマクラーレン勢を追いかけ、セーフティカー導入後はアロンソの後ろにつけていた。しかし、終盤にDRS圏内に入ったものの、タイヤが古かったためか、オーバーテイクを仕掛けるには至らず、4秒差でチェッカーを受けた。ハミルトンは、セーフティカーが導入された時点でほぼ全員がピットインしており、トリッキーな戦略を取らざるを得なくなった。その後はセーフティカーが導入されなかったこともあり、ピットストップで順位を下げた。」
ルイス・ハミルトン 9位
「セーフティカーやVSCの恩恵を受けられるかもしれないと期待していた。残念ながら、その恩恵は得られず、スタートよりも少し後ろでのフィニッシュとなった。でも違うことを試してみる価値はあった。全力を尽くしたし、レース展開を考えれば、これが今日のベストリザルトだったのかもしれない。」
「このクルマにはポテンシャルがあるけれど、まだまだパフォーマンスを向上させないといけない。今日のマシンは中低速コーナーではかなり良かったが、高速コーナーでは負けていた。これからの数戦はトリッキーなレースになるだろうが、できる限り改善できるよう努力を惜しまない。ファクトリーのみんなも、冷静に全力で頑張ってくれるだろう。」
ジョージ・ラッセル 6位
「長い夜だった。40周近くをフェルナンド・アロンソに1.5秒差まで迫って走ったが、抜くことはできなかった。ストレートでは滑りやすいクルマだったけれど、高速では彼にプレッシャーを与えられるほど近づくことができなかった。最終的には6位が妥当な結果だったと思うし、このマシンのスイートスポットをまだ見つけられていないことは明らかだ。」
「全体的には、もう少しパフォーマンスを上げる必要がある。マシンのポテンシャルとペースは確認できているが、肝心なときにそれを発揮できていない。その理由を理解し、メルボルンに向けて改善していく必要がある。これまで見てきたように、レッドブル勢の後方の順位は非常に接近しているので、その上に立つ必要がある。やるべきことはたくさんあるが、チームを信じている。」
トト・ヴォルフ:チーム代表
「今日は良い一日ではなかった。高速コーナーでマシンに苦戦しているのは明らかだ。他では競争力があるのに、ここでの3つのコーナーでは約0.5秒もロスしていた。そのため、ドライバーにとってはアタックするのが信じられないほど難しかった。戦略上、何か違うことを試みたが、残念ながら全体的にデグラデーションが低かったため、うまくいかなかった。急きょマシンに乗り込み、特に最終スティントでは素晴らしい走りを見せたオリバ―・ベアマンは称賛に値するよ。F2のレベルの高さを物語っている。」
「この最初の2レースウイークエンドから学べることはたくさんある。分析し、理解し、改善するために頭を冷やす必要がある。やるべきことがたくさんあるのは明らかだが、こうした厳しい日々が自分たちを改善してくれる。全員がマシンをより良い状態に持っていくことに全力を尽くしており、オーストラリアでより強くなって戻ってくることを楽しみにしている。」
アンドリュー・ショブリン:トラックサイド・エンジニアリングディレクター
「今週末はうまくいかなかった。高速性能が弱く、またコーナーでマシンが跳ねてしまう。それが予選の不振につながり、レースではアストンマーティンやマクラーレン勢に挑むことができなかった。セクター1で大きくタイムをロスしてしまったので、残りの周回でそれを取り戻すことに費やした。」
「全体的には非常にフラストレーションの溜まる週末だったが、最終的には自分たちで作り出したものだ。好調の片鱗は見えたが、セットアップを正しい位置に持っていくのは簡単ではなかった。これからメルボルンまでの間、改善するためにハードワークをしなければならない。サーキットは似ているし、このような週末はもう避けたい。」
ハース
ハースは非常に面白いレースをした。ヒュルケンベルグはセーフティカーが導入されてもピットインしなかったため、マグヌッセンとともにトップ10を走っていた。しかし、マグヌッセンはアルボンを壁際に追いやりながらパスし、10秒加算のタイムペナルティを受けた。また角田とのバトルでコースアウトしながらもポジションはキープし、さらに10秒のペナルティを受けた。チームはヒュルケンベルグがピットインしてポイント圏内に留まるのに十分な時間を稼ぐため、自身のレースを犠牲にしながらもマグヌッセンに後ろを引きとどめるよう指示した。
ニコ・ヒュルケンベルグ 10位
「1ポイントには大きな価値がある。とてもクリーンなレースだったと思うし、チームの戦略的にもとてもいいレースだった。レース前に話し合っていたセーフティカー中にクルマを分けたのがうまくいった。速いマシンがいなくなった再スタートでは、フリーエアでペースもリズムも良かった。それが鍵だったと思うし、さらに今日のケビンのチームワークも、僕がピットウインドウを開けるために他のマシンのペースを落としてくれた。完璧なチームワークで、シーズン後半には彼に恩返しをしたい。」
ケビン・マグヌッセン 12位
「ペースは良かったけど、残念ながら2つのペナルティを受けてしまったから、僕にとってはいい一日ではなかったね。だけどニコのために後ろのマシンを抑えてギャップを築いたことで挽回できたとも思う。彼はポイントを獲得し、今僕はチャンピオンシップを争っているわけではないので、本当の戦いはコンストラクターズランキングにあるから、今日チームがポイントを獲得できてうれしい。2戦連続でペースがいいことを証明することができた。」
小松礼雄:チーム代表
「今日は素晴らしいチームワークだった。10位(1ポイント)を争っていたが、相手は8人のドライバーだったので、チャンスをつかむためにはすべてが完璧でなければならなかった。今日はケビンが2つのペナルティを受けたが、彼がポイント争いから脱落していることに気づいてからは、素晴らしい判断を下し、ケビンは目標ラップタイムを刻みながら後ろのドライバーたちを抑える素晴らしい走りをしたし、ニコもミスなくレースをした。これは素晴らしいチームの努力の決勝で、皆におめでとうと言いたいね。次のレースが本当に楽しみだ。」
ウィリアムズ
アルボンはマグヌッセンにウォールに押いやられ、フロントウイングにダメージを負った。しかし、そのウィリアムズもレーストリムではかなり手ごたえがあったようで、アルボンは反撃に転じ、ハースをパスしそうになる場面もあった。サージェントはDRSトレインに巻き込まれ、数グリッド後方でレースを終えた。
アレックス・アルボン 11位
「ポイント争いに絡めず、11位でフィニッシュしたのは悔しい。ハースはケビンを使って集団を抑え込むスマートな戦略を立て、そこで素晴らしい仕事をした。しかし残念ながら、僕たちにはスピードがなかったし、フロントウイングのダメージもあったので、順位を上げるのに苦労した。本来、僕たちは今日見せたよりもいいマシンを持っていたから、オーストラリアに向けてさらに改善することに集中したい。」
ローガン・サージェント 14位
「35週まではまずまずのレースだった。でも最後の15周はペースが上がらなかった。レース終盤にはポテンシャルを探り始めていたが、少し遅すぎた。もっと早くポテンシャルに気づいていれば、もっと離せたはずだが。レースを通してペースが上がっているので、オーストラリアGPではもっとポテンシャルを引き出せると確信している。」
デイブ・ロブソン:車両パフォーマンス責任者
「今日は非常にフラストレーションの溜まるレースだった。アレックスは素晴らしいスタートでフェラーリの前に出たが、ターン1でトラフィックに引っかかり、マグヌッセンにポジションを奪われた。セーフティーカーからの再スタート直後にアレックスがマグヌッセンをパスしたときに不当に妨害され、マグヌッセンはペナルティを受けたが、そのせいで順位を落とし、フロントウイングのエンドプレートにダメージを負ってしまった。そのダメージにもかかわらず、アレックスはアタックして何台かをオーバーテイクすることができたが、ハースのチームプレーのために最終的にポイントを獲得することはできなかった。」
「ローガンは今日もいい走りを見せ、レースの大半でアレックスと同じ集団の中にいた。彼のペースは強かったが、最終スティントではアレックスよりもタイヤのデグラデーションが若干大きかった。」
「ポイント圏外に終わったことは悔しいが、FW46の基本的なレースペースなど、ポジティブな面もある。」
「この数週間、中東で多くのことを学び、チームはヨーロッパに戻って再編成し、第3戦のオーストラリアに向かう。メルボルンは常にシーズンのハイライトのひとつであり、バーレーンとサウジアラビアでの成果をさらに高めていきたい。」
アルピーヌ
ガスリーはフォーメーションラップでギアボックスの不調を訴え、レースをスタートしたものの、すぐにピットに呼び戻されてリタイアした。オコンはフィニッシュまでたどり着き、中盤では角田、マグヌッセン、アルボンと接近戦を繰り広げた。しかし、全員がDRSを使用していたため、オコンにはバトルに食い込むだけのペース的なアドバンテージはなかった。
エステバン・オコン 13位
「現実的に、今日のレースで達成できたのはこれがすべてだった。僕らにとっては、マシンのことをもっと知るためのまたとないチャンスだった。スタートで混乱があったので、クリーンな状態を維持し、いくつかのポジションを生かすことができた。ホイールトゥホイールの接戦になる場面もあった。でも、僕たちにはポイントを獲得するだけの速さがない。今週はエンストンにいるので、そこでみんなに会えるのを楽しみにしているし、現状を改善するために力を合わせたい。オーストラリアは次のチャンスだ。」
ピエール・ガスリー DNF
「ジェッダは残念な一日だった。フォーメーションラップでギアボックスに問題が発生し、6速のギアを失い、他のギアもシンクロが機能しなくなったのでリタイアせざるを得なかった。今日の貴重なコースタイムを失ってしまったので、原因を調査しなければならない。チーム全体としては残念な結果になってしまった。みんなが一生懸命に頑張ってくれて、週末を通していいエネルギーをもたらしてくれていたのに、思うようにいかない。今は簡単なことではないが、気を引き締めて、自分たちに足りないパフォーマンスを見つけるために努力し続けなければならない。僕たちは団結し、またオーストラリアに行けるように準備する。」
ブルーノ・ファミン:チーム代表
「シーズン序盤は厳しい戦いになると言っていたが、テストと2つのグランプリで非常に難しい数週間だった。たとえアップグレードがあったとしても、自分たちのパフォーマンス不足を理解する必要がある。そして今日は、ピエールの貴重なコースタイムを奪ったギアボックスの問題を調査しなければならない。私たちにできることはただひとつ、今の状況を改善するために一丸となってハードワークを続けることだ。エンストンとヴィリーのファクトリー、そしてコースサイドのチームの素晴らしいマインドセットと、現在のパフォーマンスレベルを素早く向上させようとする粘り強さを評価したい。次はオーストラリアだ。」
RB
角田はトップ10圏内からスタートしたが、RBにとってはいい一日とはいかなかった。スタートでストロールに先行され、リスタートでベアマンに抜かれた。その後、マグヌッセンとバトルすることになり、何度もマグヌッセンに競り負け、悔しさをにじませる場面もあった。ただ、スタートで2つ順位を落とし、その後もペースをつかむことができなかったリカルドはより悔しいだろう。さらに終盤はスピンを喫し、リカルドにとっては忘れたいようなレースとなった。さらに角田はレコノサンスラップでのアンセーフリリースによってレース後にペナルティを科され、順位を1つ下げている。
ダニエル・リカルド 16位
「厳しいレースだったし、全体的に厳しい週末で、悔しい。ほぼ全員がピットインしたセーフティカーの時間帯にピットストップが遅れてしまい、さらに終盤の数周でミスをしてターン1で縁石に強く乗りすぎてスピンを喫してしまった。でも、ポジティブな兆候はいくつかあったので楽観視しているし、あとはパッケージを磨き上げるだけだ。これから1週間のオフがあり、次のレースに向けていいパッケージができるよう、みんなから大きなプッシュがあるだろう。僕と同じようにチームもそれを望んでいる。またメルボルンでレースをするのが楽しみだ。」
角田裕毅 15位
「今日は難しいレースだった。前のマシンをオーバーテイクしようとして、後ろのマシンに抜かれてしまった。今日はペースとグリップに苦しんだので、ドライビングが難しかった。ポジティブな面としては、予選は好調だったし、決勝のペースを調べて、なぜあれほど苦戦したのかを考えたい。今日は改善できることがあったので、それを検討して将来に生かしたい。」
アラン・パーメイン:レーシングディレクター
「裕毅については、他のドライバーと同じようにオーソドックスなレースを行った。ミディアムタイヤでスタートし、セーフティカーが出たところでピットインしてハードコンパウンドに履き替えた。その後に起こったことは、ちょっと受け入れがたいものだった。マグヌッセンがコースを外れてわざと裕毅の前に出て、まだピットいんしていないヒュルケンベルグに対してギャップを築くために1周に最大2秒もペースを落とした。これはスポーツマンシップに反する行為だ。我々も他のチームも、今後のレースについてFIAと話し合うことになるだろう。ダニエルのレースについては、ピットストップの際にタイヤに問題があり、最後尾になってしまった。」
「全体的に見れば、マシンを理解することで一歩前進できたし、予選も良かった。3週間という長い期間を終えて、チームにとっては一息つける期間になった。メルボルンでは強くなって戻ってきたい。」
キック・ザウバー
周はセーフティカーが導入されてもピットインしなかった4人のドライバーのうちの1人で、レースの大半を11番手で走行した。セーフティカーが出るのを期待し、ピットストップした最後のドライバーだった。ピットストップも信じられないほど遅く、キック・ザウバーは2週連続で問題を抱え、最後尾まで順位を下げた。ボッタスはソフトタイヤでスタートするというギャンブルも実らず、そのままフィニッシュした。
バルテリ・ボッタス 17位
「タフなレースだったのは間違いないし、全体的にもタフな週末だった。ソフトとハードでアグレッシブな戦略をとったが、ハードタイヤではかなり苦戦し、うまく機能させることができなかった。終盤に再びソフトタイヤに切り替えたのは、その効果を期待してのことだったが、残念ながらライバルたちに比べてタイムを失いすぎていたため、それ以上の改善はできなかった。」
「オーストラリアGPまで1週間の休みがあるので、チームとして再編成し、何がうまくいかなかったのかを分析する時間がある。今回は24レース中2レース目だが、自分たちの問題に取り組み、それを速やかに解決するためにハードワークが重要になるだろう。ポジティブなこととして、いくつかのアップデートを準備しているので、それによって一歩前進し、再びポイント争いに加わっていきたい。」
周 冠宇 18位
「僕の週末ではなかった。レース序盤は難しかったが、ミディアムコンパウンドのタイヤでかなり長く走り、ピットインしてソフトタイヤに交換した。11位でフィニッシュできたはずだったが、残念なことにピットストップでレースを台無しにしてしまった。ナットのねじ山が交差するという別の問題が発生し、チームとして調査中だ。なぜこのようなことが起こったのかを理解し、二度と起こらないように改善する必要がある。今週末のポジティブな収穫は、ペースがかなり良さそうだったということだ。」
アレッサンドロ・アルニ・ブラビ:チーム代表
「両ドライバーともペースは良かったが、今日は残念な結果になってしまった。バルテリは好スタートを切ったが、ストールの可能性を示すイエローシグナルでブレーキを強いられ、順位を落としてしまった。早めのセーフティカーを利用し、ソフトコンパウンドタイヤでのスタートを考慮して早めのピットストップを選択した。残念ながら、ハードコンパウンドタイヤがベストパフォーマンスを発揮するための最適なウィンドウを見つけるのに苦労した。」
「周のレースは安定した好パフォーマンスが特徴だった。セーフティカーが導入された段階でステイアウトさせたことで、ケビン(マグヌッセン)やニコ(ヒュルケンベルグ)とポイントを争うことができた。残念なことに、ピットストップでの問題が発生し、先週のバーレーンと同じようなもので、メカニックの責任ではないが、徹底的な調査が必要だ。このトラブルで周は最後尾に沈んだが、ソフトコンパウンドのタイヤで好ペースを見せた。競争の激しい中盤戦では、どんな小さな問題も許されない。次戦メルボルンでは、再びポイント争いに加わることを確信している。」
ピレリ
マリオ・イゾラ:モータースポーツディレクター
「サクヒールとほぼ同じような結果になったという点でも、タイヤのパフォーマンスという点でも、非常に素直なレースだった。最も速い戦略がワンストップであることは分かっていた。7周後にセーフティカーが導入されたことで、ピットストップのタイミングが早まったのは明らかだ。レース終盤、ルクレールが43周を走ったセットでファステストラップを記録したことからもわかるように、C2はパフォーマンスとデグラデーションの両面で非常に安定していた。セーフティカーが導入されたときにステイアウトを選択した4人のドライバーは、C3を摩耗限界まで使い切ることができた。」
「金曜のロングランと比べると、このコンパウンドのグレイニングは最小限だった。ハミルトンとノリスのC4でのスティントは、レース序盤でも最もソフトなコンパウンドが競争力を持つことを証明した。」
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