世界で最も価値あるスポーツチーム、F1からはトップ50に2チームのみ
米ビジネス誌『フォーブス』が恒例の「世界で最も価値の高いスポーツチーム」ランキングを発表した。その中で明らかになったのは、近年大きな成長を遂げてきたフォーミュラ1においても、トップ50に名を連ねたチームはわずか2チームにとどまったという事実だ。
今回のランキングによれば、過去数年でスポーツチーム全体の価値は大きく上昇している。6年前、世界で最も価値が高いとされたチームの評価額は50億ドルだったが、現在その地位にあるNFLのダラス・カウボーイズは、評価額130億ドルと、当時から倍以上に跳ね上がっている。

トップ50の内訳を見ると、NFLの存在感は圧倒的だ。32チーム中30チームがランクインしており、最多を占めている。NBAも12チームが名を連ねた。一方で、フォーミュラ1からランクインしたのは2チームのみだった。
最上位となったのは、F1で最も歴史のあるチーム、フェラーリだ。フォーブスは、マラネロを拠点とするこの名門の評価額を65億ドルと算出し、全体ランキングでは26位に位置づけた。この順位は、NFLのピッツバーグ・スティーラーズと同額評価で並んでいる。
もう一つトップ50入りを果たしたのが、メルセデスのワークスチームだ。評価額は60億ドルとされ、ランキングでは34位に入った。メルセデスはこの順位で、NBAのシカゴ・ブルズ、NFLのロサンゼルス・チャージャーズと肩を並べている。
フォーミュラ1全体としての商業的成長が続く中でも、他競技と比較すると、依然としてチーム価値の面では限られた存在にとどまっている現状が浮き彫りとなった形だ。今後、新レギュレーション時代を迎えるF1が、このランキングにどのような変化をもたらすのかも注目される。
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