【バーレーンGP予選レポート】フェルスタッペン、ルクレールとラッセルを抑えて開幕戦バーレーンGPでポールポジション
レッドブルのマックス・フェルスタッペンがバーレーンGP予選でポールポジションを獲得し、ライバルであるフェラーリのシャルル・ルクレールやメルセデスのジョージ・ラッセルを抑えてトップに立った。
フェルスタッペンはQ3最初の走行で1分29秒421を記録し、2回目の走行では1分29秒179という驚異的なタイムを叩き出した。
カルロス・サインツが予選4番手を獲得し、レッドブルのセルジオ・ペレスはフェルスタッペンよりも0.5秒近く遅いラップタイムで5番手となった。
フェルナンド・アロンソはマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリのペアを抑えて6位でアストンマーティンをリードした。
予選ではニコ・ヒュルケンベルグがQ3進出を果たし、トップ10入りを果たした。
【F1バーレーンGP 予選 順位・ラップタイム】
順位 | No | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分30秒031 | 1分29秒374 | 1分29秒179 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分30秒243 | 1分29秒165 | 1分29秒407 |
3 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1分30秒350 | 1分29秒922 | 1分29秒485 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分29秒909 | 1分29秒573 | 1分29秒507 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 1分30秒221 | 1分29秒932 | 1分29秒537 |
6 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 1分30秒179 | 1分29秒801 | 1分29秒542 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分30秒143 | 1分29秒941 | 1分29秒614 |
8 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 1分30秒531 | 1分30秒122 | 1分29秒683 |
9 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分30秒451 | 1分29秒718 | 1分29秒710 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 1分30秒646 | 1分29秒851 | 1分30秒502 |
11 | 22 | 角田裕毅 | RB | 1分30秒481 | 1分30秒129 | |
12 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分30秒965 | 1分30秒200 | |
13 | 23 | アレックス・アルボン | ウィリアムズ | 1分30秒397 | 1分30秒221 | |
14 | 3 | ダニエル・リカルド | RB | 1分30秒562 | 1分30秒278 | |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分30秒756 | 1分30秒529 | |
16 | 77 | バルテリ・ボッタス | ザウバー | 1分30秒756 | ||
17 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 1分30秒757 | ||
18 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 1分30秒770 | ||
19 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分30秒793 | ||
20 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 1分30秒948 |
RBはQ3進出を惜しくも逃し、角田裕毅は11番手でQ2敗退。
ダニエル・リカルドはチームメイトの角田よりコンマ1.5秒遅い14番手、ケビン・マグヌッセンはヒュルケンベルグの勇姿に及ばず、チーム内バトルでコンマ7秒差の15番手となった。
キック・ザウバーは、バルテリ・ボッタスが16番手、周 冠宇が17番手と共にQ1のハードルを越えることができず、後者は最終コーナーでの劇的なスライドでタイムをロスした。一方、ローガン・サージェントはチームメイトのアルボンより少し遅い18番手だった。
アルピーヌにとって今季初の予選セッションは、エステバン・オコンとピエール・ガスリーがそれぞれ19番手と20番手の最後尾という惨憺たる結果に終わった。
スリリングなセッションを終えたドライバーとチームは、土曜日の夕方にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる2024年シーズン開幕戦に向けて再集結する。
【Q1】
サヒールの砂漠で3日間のプレシーズンテストと3回のプラクティスセッションが行われた後、2024年シーズンの最初の予選セッションが開始された。
フェラーリとアルピーヌは、サインツ、ルクレール、オコン、ガスリーの4台がピレリのミディアムコンパウンドタイヤを装着。
この集団の中から、チームメイトのルクレールを数百分の一秒引き離す1分31秒208をマークしたのはサインツだった。アルピーヌのオコンとガスリー(コースリミット違反によりタイム抹消)はかなり遅いタイムを記録した。
周回を終えてしばらくすると、多くのドライバーたちがソフトタイヤを装着してガレージから姿を現した。
やがて各ドライバーがピットアウトしてコースポジションを確認し、最初のソフトタイヤでの周回が始まると、フェルスタッペンが1分30秒031を記録してノリス、アロンソ、チームメイトのペレスを抑えて1番手に浮上。
ハミルトンはトップ10圏内にとどまっていたが、ソフトタイヤでコースに復帰したサインツが1分29秒909でトップ、ルクレールが6番手となり、さらに2つ順位を下げた。
マクラーレンとフェラーリは最終ラップを終える前にピットインした。
メルセデスはQ2進出を果たしたが、ラッセルは8番手、ハミルトンは10番手にとどまった。
キック・ザウバーは、ボッタスが16番手、周が最終ラップの最終コーナーで波乱を起こして17番手となり、ウィリアムズのサージェントがトラフィックを訴えてチームメイトのアルボンからコンマ4秒差で続いた。
予選1回目での大きな話題は、オコンとガスリーが後方でレースを進めたことだった。
ノックアウト:ボッタス、周、サージェント、オコン、ガスリー
【Q2】
Q2が開始されると、ノリスがユーズドセットのソフトタイヤで1分29秒941の暫定トップタイムをマーク。その後、フェルスタッペンが新品タイヤを装着して1分29秒374を記録し、チームメイトのペレスがレッドブルのワン・ツー体制を築いた。
2番手にはルクレール、3番手にはアロンソ、4番手にはハミルトン、5番手にはサインツ、6番手にはラッセルとストロールが入った。
この時点でタイムを出せなかったのはマグヌッセンのみで、コースリミットに引っかかって周回遅れになった。終盤に周回を重ねたルクレールがフェルスタッペンをコンマ数秒引き離す1分29秒165を記録し、タイムシートのトップに立った。
マクラーレンは、ノリス(最終ラップを棄権)とピアストリがそれぞれ9番手と10番手でQ3進出を決め、RB角田とアストンマーティンのストロールはQ3進出を逃した。
アルボン、リカルド、マグヌッセンはそれぞれ13番手、14番手、15番手となった。
ノックアウト:角田、ストロール、アルボン、リカルド、マグヌッセン
【Q3】
新旧のソフトタイヤが混在する中、フェルスタッペンはQ3のスタートで1分29秒421を記録してルクレールをわずかに上回り、ラッセルが3番手、サインツ、ノリス、ペレス、ハミルトン、ヒュルケンベルグと続き、ピアストリが9番手、アロンソはこの時点でまだタイムを出していなかった。
アロンソの1回のみのラップは、他のドライバーが2回目の走行に備える間にクリーンエアーで行われ、暫定でフェルスタッペンからコンマ1秒差の3番手につけた。
最終走行ではフェルスタッペンが1分29秒179を記録し、ルクレールもタイムを縮めたが、コンマ2秒差で2番グリッドを獲得した。
ラッセルは力強いラップを披露し、チームメイトのハミルトンをコンマ2秒、グリッドを6つ離して3番手につけた。
マクラーレンはノリスが7番手、ピアストリが8番手につけ、前述のハミルトンと今回の予選のスター、ヒュルケンベルグがトップ10を占めた。
【キーポイント】
「とても楽しかった」とポールシッターのフェルスタッペンは語った。
「コースはグリップしていたけど、この2日間は風が強くて、ラップ全体をまとめるのが難しかった。予選でも同じだった。Q1、Q2、もちろんコースが盛り上がってくれば少し速くなるのは当然だけど、Q3ですべてを出し切るのはもう少し難しかった。でももちろん、ポールポジションはとてもうれしい。正直なところ、ちょっと予想外だったんだけど、予選では幸運にもクルマが僕たちに良いようになってくれたようで嬉しいよ。」
【決勝レース】
開幕戦2024年バーレーンGPは土曜日の現地時間18時にスタートする。
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