新しいチーム名とトップの交代で、RBは2024年に前進できるか?

新しいチーム名、新しいチーム代表、そして新しい人材。2024年シーズンを前に、RBはすべてが変わる。以前はアルファタウリとして知られていたRBは、フランツ・トストの引退後、ローラン・メキースがチーム代表に就任。彼らは今シーズンに向けて運命を覆すことができるのだろうか?ここではチームの概要と来季の目標についてお伝えしよう。

2024年のドライバー

ダニエル・リカルド #3: 8勝、32回表彰台、1317ポイント、239戦出場

角田裕毅 #22: 61ポイント、最高位4位、66戦出場

当初はレッドブルのリザーブドライバーとして2023年を過ごすと見られていたダニエル・リカルドは、シーズン半ばに苦戦を強いられていたニック・デ・フリースに代わってグリッドに復帰した。

F1キャリアをスタートさせた当初はトロロッソに所属していたが、その後レッドブル、ルノー、マクラーレンと渡り歩いた。

一方、角田裕毅は2023年にF1で最も好調なシーズンを過ごし、このチームで4度目のシーズンを迎える。

昨シーズン

レッドブルの姉妹チームにとっては厳しいシーズンのスタートとなった。デ・フリースは序盤戦で、シーズンを通して力強いパフォーマンスを発揮していた角田に及ばず、すぐにプレッシャーがかかった。

ハンガリーGPからはデ・フリースに代わってリカルドが投入されたが、復帰3戦目の週末となったオランダGPのプラクティス中に手の骨を折ってしまい、さらなる問題が発生。その後、リザーブドライバーのリアム・ローソンが5レースに出場し、シンガポールGPでポイントを獲得するなど、そのパフォーマンスで多くの人々に感銘を与えた。

シーズンも残り5戦となったところでリカルドが復帰し、メキシコGPでは特に好調な週末を過ごした。

歴史

RBは1985年から2005年末までF1に参戦していたミナルディから始まった。レッドブルの創設者ディートリッヒ・マテシッツがこのチームを買収し、当初はトロ・ロッソと名付けられた。

その後、トロ・ロッソはレッドブルのフィーダーチームとして機能し、リカルドやマックス・フェルスタッペンなど、レッドブルのドライバーの多くがキャリアの初期にトロ・ロッソでレースをした。セバスチャン・ベッテルが2008年イタリアGPで初優勝を飾ったのは記憶に新しい。

チームは2020年にアルファタウリとなり、2024年にはRBに改名。

現在もイタリアのファエンツァを拠点としているが、姉妹チームであるレッドブルとの関係をより緊密にするため、イギリスの拠点をビスターからミルトン・キーンズに移す予定だ。

偉大な功績

前述したベッテルの勝利と並んで、チームのもうひとつの偉大な瞬間は同じサーキットでピエール・ガスリーが2020年のモンツァでサプライズ優勝を飾ったことだ。

ポールシッターのルイス・ハミルトンが10秒間のストップ/ゴーペナルティを科された後、ハースのケビン・マグヌッセンの復帰に伴ってセーフティカーが導入された。

ハミルトンがこのペナルティを受けたのは、パラボリカでルクレールが激しくクラッシュし、25分間の赤旗中断を挟んでレースが再開された28周目。セーフティカーが導入される前にピットインしたガスリーがトップでチェッカーを受け、見事な初優勝を飾った。

2024年に向けたひとつの重要な目標

長年にわたって指揮を執ってきたトストは、チームがコンストラクターズランキングで5位に入るという目標を掲げてきた。この目標は実現せず、6位がチームの最高成績だった。

中団チームの接戦が激化するなか、5位を獲得することはRBにとって大きな挑戦のように思える。しかし、アラン・パーメインをレーシングディレクターに、ギヨーム・カッテラーニを副テクニカルディレクターに迎えるなど、多くの人事異動を経て、2022年と2023年にそれぞれ9位と8位でフィニッシュしたRBがさらに前進することは間違いない。

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