ボッタスとリカルド、火曜日に鈴鹿で1200kmを走行
今週鈴鹿サーキットで開催される2日間のテストの初日の一環として、ピレリはキック・ザウバーとVisa Cash App RBの協力を得て、火曜日に12種類のタイヤをテストし、合計1200kmを走行した。
先週末に開催された日本グランプリの後、キック・ザウバーとRBチームは鈴鹿に残り、2025年のF1シーズンに導入されるピレリタイヤの開発を支援した。
この初日のプログラムは、特にオーバーヒートを大幅に抑えることを目的とした新しい構造とコンパウンドに関する決定を最終的に下すことに重点を置いて、さまざまなコンパウンドと構造を比較することに集中した。
この日はそれぞれのチームから1台ずつ、バルテリ・ボッタスとダニエル・リカルドがステアリングを握った。
午前中の雨は、ミディアムタイヤと極端な条件の両方で新しいウェットタイヤの解決策を評価する機会となった。バルセロナとヘレスで今冬に行われたプライベートテストでは最適な条件ではなかったため、これはピレリにとって良い機会だった。
ウェットテストの主な目的は、インターミディエイトをタイヤウォーマーなしで機能させることを目指す解決策を特定すること。これは2023年のモナコGPですでにエクストリームタイヤに適用されている。また、極端な雨の場合のオーバーヒートを減らすことも目的としていた。
後者の点は来年のスリックタイヤの開発プログラムにも含まれており、タイヤにとって特に過酷な鈴鹿サーキットでは、最も硬いコンパウンドで最良の方法を特定するための作業が行われた。
鈴鹿のウェットコンディションにより、セッションの最初の1時間はウェットタイヤを使用する必要があった。C44のバルテリ・ボッタスとVCARB01のダニエル・リカルドは、気温と路面温度が14度前後の際、新バージョンのインターミディエイトタイヤとフルウェットタイヤで最初のテストを行った。その後、午前10時までには路面が十分に乾いてスリックタイヤを履くことが出来た。一日を通して、気温は17度、路面温度は29度まで上昇した。
ボッタスとリカルドはそれぞれ133周と106周(ウェット17周と16周)を走行。ボッタスの最高タイムは1分34秒002、リカルドのタイムは1分34秒815だった。なお2台の車両ではタイヤ開発プログラムが異なっていたため、ラップタイムは重要ではない。
「僕の方は初日はうまくいった。一日の予定をすべてこなし、来年のタイヤについて多くの有益なデータをピレリのために収集することが出来た」と、バルテリ・ボッタスは一日の仕事を終えて述べた。
「朝は大雨の後で天気が少し難しかったが、最終的にはうまくいった。インターミディエイトタイヤをテストする機会になったからだ」
「その後、路面が十分に乾いたら、何周もしてさまざまなコンパウンドのタイヤをテストするプログラムを続けた」
「トラックに出るたびに、チーム全体が向上するための新しい機会でもある。全体的に、生産的な良い一日になった。明日はさらに別のことがある」
Visa Cash App RBチームでは、先週日曜日の日本GPでレース開始直後にリタイアしたダニエル・リカルドも生産的な一日を過ごした。「ピレリといくつかの2025年コンパウンドをテストして生産的な一日になった」
「残念ながら、天候のせいで午前中の走行時間が少なかった。プラスの面では、あまり使わないフルウェットタイヤとインターミディエイトタイヤの両方を試すことができた」
「午後のプログラムはうまくいった。レースプランを完了し、ピレリに建設的なデータを提供することができた。個人的には、レース週末の後に鈴鹿でいくつかのラップを走ることが出来て楽しかった」
テストは水曜日も続く。水曜日の鈴鹿の天気予報は晴れだ。バルテリ・ボッタスは再びテストに参加し、Visa Cash App RBからは角田裕毅がステアリングを握る。
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