ギュンター「ラスベガスは今後のF1のニュー・スタンダード」
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは今週末のラスベガスGPを前に興奮をあらわにし、これまでのF1史上のどのレースとも「全く違う」と語った。
1980年代初頭に何度か開催され、当時はシーザーズ・パレス・グランプリとして知られていたラスベガスが、まったく新しいストリートサーキットとナイトスケジュールでF1カレンダーに戻ってくる。
全長6.2km、17のコーナーからなるコースは、シーザーズ・パレス、ベラージオ、ベネチアンといったラスベガスの象徴的な場所を通過し、1.8kmの長さを誇るストリップ上でのトップスピードは340kmに達すると予想されている。
グリッドで唯一のアメリカ系チームを率いるギュンター・シュタイナーは、ラスベガスGPは記憶に残るイベントとなり、今後のベンチマークとなりうるすべての要素が整っていると考えている。
ギュンターは週末を前にラスベガスGPに関して次のように語った。
「みんなそれぞれに期待するところはあるだろう。しかし、我々はラスベガスがどんなところか知っている。」
「どのようなものになるのか正確に予想するのは難しいが、とてもクールなイベントになるだろうし、これまでのF1とはまったく違うものになるだろう」
「ラスベガスのような都市でレースをする事は、控えめに言って挑戦的なことだし、数年前は実現することすら不可能に思われていた。どのようなものになるかは見てのお楽しみだが、F1における様々な要素の新基準になることは間違いない」
ラスベガスはオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ、マイアミ・インターナショナル・オートドロームに続いて、F1における第3のアメリカ開催レースとなり、ギュンターは彼らのホームレースの全てがチームにとってユニークなものをもたらすと感じているという。
「アメリカでの3レースは、特にアメリカ系チームとして素晴らしいことだと思う。5年前や10年前に、アメリカで複数のレースを開催するなんて誰が考えただろうか」
「3つのレースはそれぞれが全く違ったもので、異なる国どころか、異なる大陸でレースをするようなものだ。F1にとっても、観戦や応援に訪れるアメリカのファンにとってもいいことだと思う。」
「私が注目すべきだと思うポイントは、各レースの違いだ。オースティンはハードコアなファンが多い伝統的なレースだし、マイアミはパーティーの中心地だ。この二つに続いて、今度のラスベガスはどのようになるだろうか。ラスベガスは眠らないし、夜のレースだから、全く違うものになるはずだ。」
ラスベガス・ストリップ・サーキットでのレースウィークエンドは、現地時間11月16日(木)20時30分のフリー走行からスタートする。
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