【イギリスGP決勝後】角田のコメントを紹介

2025年F1第12戦イギリスGP決勝は難しいコンディションで行われ、レッドブルの角田裕毅にとっては非常に厳しい一日となった。
ペース不足に加えてレース中の接触による10秒のペナルティも重なり、満足のいく結果とはならなかったが、角田は冷静にレースを振り返った。
「ペースはかなりひどかったし、特にレインタイヤでのペースはまったく上がらなかった。どんどんデグラデーションも大きく出てしまった。レインコンディションには自信があっただけに、謎が多いかなと思う」
コンディションについては、チームメイトのマックス・フェルスタッペンもスリップする場面が見られるなど苦しんでいた様子が見られたが、チームはリスクを取った戦略を採っていたわけではないと説明する。
「僕たちはドライセッティングだったが、別にギャンブルをしたというわけではない」
レース中には、ハースのオリバー・ベアマンとの接触により10秒のタイムペナルティが科された場面もあったが、角田は冷静に受け止めていた。
「雨の中で、当たったのは当たったから、何かしらあるかなとは思っていた。でも、そこはあまり気にしていない。ペースのことしか頭にない。もちろん、接触がなかったとしてもポイントは取れなかったと思っているから、そこはしっかり見直したい」
今回のペース不足が前戦オーストリアGPでの問題と重なるのかという問いには、マシン仕様の違いが大きく影響していると語った。
「レインコンディションでは、2スペック古いクルマを使っているから、その差はかなりあると思う」
一方で、予選でのパフォーマンスには一定の手応えを感じていたようだ。
「1周のペースは悪くなかったと思う。特にQ2ではエンジンがうまく作動しなかったけれど、パッケージとエンジンの性能差でカバーできた。予選に関しては良かったかなと感じている」
また、この週末はチームの社長が現地入りしていたが、角田との直接のやり取りはなかったという。「話す時間はなかったね」
レース終盤、いいラップタイムを出せたという点については、やや悔しさものぞかせた。「最初の数周が遅すぎで、タイヤをうまく使えてなかった。だから、どうだろうという感じ」
ここ数戦、苦しい状況が続いているが、サマーブレイク前のラウンドに向けて、角田は「頑張るよ」とポジティブな言葉で締め括った。
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