ジェンソン・バトン、ハミルトンのフェラーリ移籍に「勇敢だ」とコメント

ジェンソン・バトンは、メルセデスを離れてフェラーリに移籍するルイス・ハミルトンの決断を “勇敢な”ものだと称賛し、元F1ドライバーもこの衝撃的な移籍が “スポーツにとって素晴らしい”ものだと示唆した。

ハミルトンは2025年に複数年契約でフェラーリに移籍することが木曜日に発表され、12年間共に過ごし、複数のワールドチャンピオンを獲得してきたメルセデスと決別することになる。

バトンは『Sky Sports』でハミルトンの移籍について意見を求められた際、「驚いた」と認めた。

2009年のワールドチャンピオンであるバトンは、「これはこのスポーツにとって大きなことだ。もしルイスがメルセデスにとどまっていたら、来年レースに勝てたとしても、勝てなかったとしても、それは悪いことではなかったはずだ。でも、だからこそフェラーリに移籍するということは大きなことだ。」と語った。

「このスポーツにとって素晴らしいことだと思う。誰もがF1、特にフェラーリとルイスに注目するだろうし、シャルル・ルクレールとの対決がどうなるかも気になる。長い間1つのチームに所属していたのに、キャリアの中でこのような変化を起こすのは大変なことだと思う。」

ハミルトンは昨年夏、2025年までの契約にサインしてメルセデスと再契約していたが、その後、ハミルトンが契約解除オプションを発動したために、契約は打ち切られた。しかし、ハミルトンがなぜ今このような選択をしたのかという点について、バトンはハミルトンが変化の準備ができたと感じたのではないかと考えている。

2010年から2012年までマクラーレンでハミルトンと共に戦ったバトンは、次のように付け加えた。

「メルセデスでの12年間は、ほとんどの人がF1で過ごすよりも長いと思う。ルイスは、何か違うスパイスを求めているのかもしれないね。」

「僕たちは皆、キャリアの中で設定した境地に達すると、引退を選択することもあるんだけど、彼は別の道を選んだんだ。『フェラーリに行くんだ』ってね。彼がフェラーリでどんな走りを見せるのか、楽しみで仕方ないよ。」

「変な話だけど、こんな早い時期にそれを口にするのは、本当に早すぎることだから驚いているよ。メルセデスでの今年の雰囲気はどうなるんだろう?とね。」

2024年のメルセデスの雰囲気がどうなっているかという点で、バトンはチームがハミルトンと共有する情報量にどう取り組むかについて疑問を呈した。

「簡単なことではないよ。とにかく、彼はこのチームの内情を熟知している。しかし、いざ本題に入ったら、ルイスに隠していることがあるのだろうか?もちろん可能性はあるよね。」

「そしてジョージ(ラッセル)にとっては、また新しいチームメイトについて考え始めなければならない。カートのライバルであるアレックス・アルボンのような人物なのか、それともフェルナンド・アロンソのような熟練なのか。」

「2025年までまだ1年あるけど、2025年は本当にエキサイティングな年になるだろうね。」

「でも、ルイスにとっては勇気ある移籍だし、彼に敬意を表したい。F1にとって素晴らしいことだ。」

フェラーリの歴史は長く、多くのドライバーにとって魅力的なチームであることをバトンは認めている。

「僕たち全員に言えることだと思うけど、ある日ずっと昔、小さな子どもだったときに赤いフェラーリを見て、『あのチームでレースをしたい』と思ったと思うんだ。だから、それは本当に大きなことなんだよ。」

「僕はフェラーリでレースをするチャンスを得られなかったけど、この選択は彼にとってとても特別だと思う。」

「ルイスが上手くいくことを祈っているよ。フェラーリにいるルイスに会えるのが楽しみだし、彼は今、自分に自信を持っていると思う。彼は最高のドライビングをしていると思うし、それをフェラーリに持ち越すことができれば、彼とシャルルとの素晴らしい戦いが見られるはずだから楽しみだ。」

そして、2025年にハミルトンの後任としてメルセデスのドライバーになってほしい人物について、バトンは明確なお気に入りを思い浮かべている。

「正直言って、僕は元チームメイトのフェルナンド・アロンソに片思いしているよ!でも、フェルナンド・アロンソにはぜひ来てほしいね。」

「彼はもう42歳だけど、ハングリー精神はあるし、体力もある。ジョージとクールなパートナーシップになると思う。お互いからよく学ぶだろうし、うまくやっていけると思うよ。」

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